しくしく、、、

気がつけば親しい同世代の身内のほとんどが今日本にいない。
一番近しい東京在住の身内もかつて長く住んでたロンドンに遊びにいってるし、
私は名古屋だったちゅうにこの格差をどうしてくれよう、、、ま、子供が春から高2、
いよいよ東大一直線コースで白熱の勉強体制に入る前に一息ってところ。現役合格は必至だろう、
ここらへんがうちの身内のビンボ臭いところッちゅうか「金のかかる名門私立入れたんやでー、
旧帝大系にでも入ってもらわな、どないおとしまえつけるつもりやねん」という本音。
それが私は嫌で自分の子供を私立に入れてない。高校生になって自分で選んで行きたいっていうのなら
いくらでも応援するがまだよくわかってない小学生からそのコースにのせるってのはどうよ?
環境だって大事だって口を酸っぱくしていわれたけどね、、でもうちの子、弁護士になりたいって
このあいだ言ったし、(「キューティーブロンド」見て思いついたらしいが)言うだけのことは
言うんだからなんとでもなるさ。まあどこまでいけるか、やるだけはやってやろう。
ところで一番親しい転勤族仲間で近々近隣圏に落ち着くはずの友達がなんと「ベトナム」に転勤!
ひぃーーー!!と友人の声にならない叫び、ダーリン1人で行ってって言ったらしいがいつでも
「家族は一緒」主義の旦那様が許すはずもなく3人息子引き連れてベトナムに行く、
3年はかえってこれないらしい。「うちの息子達の将来は終わった、、、」って嘆くがベトナム
同化してこれから登り坂な国でいくらでもチャンスはあるさと慰める。
ついでにベトナム刺繍のお土産もよろしく−、と言ったが私も脱力、、、なんか優秀な人材は
どんどん海外に行ってしまうなあ、、友達のダーリンはダム関係の仕事してて日本ではもう大口の仕事は
ないんでどうしてもこれからは中国とかアジア中心の仕事になるみたい、友達は日本大好きで
英語もかなり怪しいので不安がってるが元看護婦さん、手に職があって何でもできる人だから
又ビッグになって帰ってくるに違いない、なんと言っても高知のへき地で猿と渡り合った人だもの、、
でも淋しい。ほんまもう、身内の同世代はみんな海外に行っててしかもあちこち行ってるやつもいるから
今どこ?って親に聞かないとはっきりせん、親も最近はめんどくさがって、「地球上」とか言うし。
ま、メールがあるからどこかで生きてるってことはすぐわかるけどね。ダーリンの職場が変わった事と
やはり911のことがあって以来、海外に出る気になれない。世界はあのあやふやな平和を失って
正直、怖い。身内の1人は911の日、ちょうど3人目を出産するために幼子を二人かかえて
日本へ向かうところだった。ところがあの騒ぎ、アメリカ国内の空港は騒然としてたそうだ、
目的地を急に変えられて全然知らない空港に降り、みんながパニック寸前で連絡もつかない、
旦那さんは必死になっていとこの行方を探し、また日本のおじおばもあちこち運動して身重の娘と
孫達の行方を追った。生涯のほとんど半分以上を海外で過ごしたフットワークの軽いおじ夫婦も
行方がわからんのじゃ迎えにもいけない。結局自力でいとこは日本に生還した。いとこが言うには
それでもアメリカ人は親切で冷静だったそうだ。幼子をかかえて身重の体で途方に暮れる若いアジア人女を
見ず知らずの人がたくさん親身になって世話してくれた。こういうところアメリカ人ってえらいと思う。
アメリカという国は嫌いだがその国民は立派だ。出産を終えて又子供3人引き連れてアメリカに帰ったが、
無事だし、よかった、よかった。私のそのいとこは自分も(旦那さん共々)アメリカの研究機関で
働いているのでよく3人も子供を産む気になったといつも感心している。母親がしょっちゅう渡米して
孫の面倒を見ているのでやはり親世代から海外暮しが長いのはいいな、実家の母親もあちこち行く方だが
あそこほどじゃない。1人でふと孫の顔を見に海外に行く人ではない。
先日、紀伊国屋のレジで待っているあいだ、カウンターにおいてあった「国家の品格」を立ち読みした。
15分くらいで半分以上が読める本、だから売れてるのか?
なんにしてもあんな髪形の人に「品格」って言われてもねえ、、、と思う人は私1人ではあるまい。
あの髪形に「武士道」は感じられない。