なんチャって左翼、時々「極右」

の、私は昨日は一日子供の剣道の試合につきあう。昔から剣道が好きでこれほど美しいスポーツは
他にはないと思う。強いことは美しいと「真右」のばあちゃんに育てられた私の「極右」魂が
萌えるわけでこのあいだも全日本の試合があってやはり優勝者の試合は美しかった。
無駄のない動きはいいもんです。男ならああありたいね。で、子供達の試合。
小さなエリアの中学生大会だったのでもう強豪校がどこか決まってて個人戦も勝ち残るのは
同じ学校の子達になる。なら学校でやってろよ、と最弱その他大勢チームの親は
優勝校、優勝者の子供の試合があんまり美しくなかったので不満に思う。
まだ中学生だと相手の気迫に圧されるところがあって練習とか技術とかが
十分生かされないのが歯がゆい。うちの子の学校地区では強豪のチームは
一応地区一番のお金持ち学校の子供達でとにかく気が強い。
狭いエリアでのエリートでしかないというのにそれを知らない自信が他の学校の子供達を圧する。
自意識過剰っていうのもなかなか強みになるもんなんだなと感心するが、とにかく勝てばいい、
相手をねじ伏せ叩き潰す、ってやり方が子供らしくなく醜い、型も全く無視したりするしね。
もっとも、これが高校生大会となると全然違ってくる。中学の部で強いチームは一貫校なので
高等部の剣道部もあるんだけど高等部は同じメンバーが上がってるにも関わらずそれほど強くない。
もう力任せにかかっていっても地道に型を踏んで磨いてきた技術にあしらわれる。
見てると本当に面白い、たった二〜三年で子供は成長して心の迷いが見られなくなってくる。
だから高校生の部はずっと熱心にやってる子達の綺麗な試合が見られる事になる。
基本を忠実におさえたためらいを持つ動きは舞いを見るようで素晴らしい。
型披露もうまい人がやると見事だしなあ。あの学校は指導者があまりよくないようだ。
とにかく圧して圧して相手を叩く、あまりにひどいとさすがに審判から注意を受けるが
改める節がなくて気分が悪い。弱い相手が動きをとめても叩くのを見てると
何をそんなに恐れて叩くのかとかなしくなる。先輩達に吊るし上げられるのか?
別の強豪チームは相手が格落ちだと綺麗に一本とれるように努力するので
負けた方もあまりみじめじゃないらしい。それが一つの礼儀、剣道をやる作法だろう。
昨日はあまりに小汚い優勝戦だったせいか、開催者の最後の言葉がなかなか面白かった。
「勝つ事だけが目的ではない」ってこれは御珍しいお言葉を。
「基本を無視したやり方は勝っても決してほめられる事ではありません」
そう思うんだったら、もう少し指導してやれよ、全く。
準決勝戦は綺麗だった。身体の小さな、寒い中ずっと外で踏み込む稽古を一人でしてる子だった。
接戦で負けたけど相手が優勝したので実質は準優勝だなと思った。
高校で頑張れ!きっと勝てるよ!!
ところでこよなく剣道を見るスポーツとして愛する私だけれど以前読んだ「嫌韓流」が
こりゃダメだ、と思ったのが第二話か三話で剣道ネタが使われてたとこ。
剣道は比較的新しい「スポーツ」なんだよ、大体昔は「剣術」っていってたはずだからな、
幕末少し前に江戸のどっかの道場が今の小手だの面だののスタイルを考案したの、
それにはちらっとしかふれてなくて何故かいきなり刀の話にとぶ、
その遣り口が馬鹿臭くてなんとも。そういや「嫌韓流」の検索で結構まだ人がくるなあ、
本格的に感想文あげたらまたどっかに晒されるのかしら。そのうち書く事にするか。
今週は剣道三昧。忙しい。