金がないのは首がないのと同じ事なんだよーん。(その1)

政治ブログランキングに行くと大変勇ましい方々が国防などを熱く語っていて一体今の日本のどこに
そんな景気のいい予算があるんだと不思議でならない。軍備に注ぎ込む金があるんだったらうちの子の
弱小剣道部の部室のきれてる蛍光灯かえてやってくれよー、お金がないから暗いまんまなんだよー!って、
買ってきてやるから外してもってこい、と言ってあるんだがボーとした中学生、なかなかそこまで頭が回らん、
と言うか暗い中で着替えるのになれて貧乏がいたについてしまってるって感じ、ああ、こんなで
次世代をになう子供達を育てていいものか!まあ、いいんだけど。公立中学のお金のないトホホは
いくらでもあって皆四苦八苦しながらなんとかやり過ごしてる、どのみちたったの3年間、って親の感覚では
そうなんだけど子供にとっての3年は大きい。時間感覚といえば「ゆとり教育」の現場での混乱期の犠牲者が
ここらへんにいる所謂本当の「ニート」(高校生ぐらいだけど学校に行ってなくて職にもついてない)だと
私は思う。今年卒業した連中にぼやっとしてるあいだにどこの高校にもいけなくて卒業式も
とっくに終わったと言うのに、剣道部とは何の関係もなかったのにいきなり道場で練習しているところに
滑り込んできたりした奴らがいて子供が大迷惑した。今3年で引退した気の強い女の子が
「センセー!不良がきたー!!」って大声で叫んで助けを呼びにいったら逃げてったそうだ。
する事も行くとこもなくてぶらぶらしてるんだよね、実家が中学に近いんでしょっちゅう妙な時間に
うろうろしてる子供見かける。今は夏休みでいなくなったけど。うちの地区では受験体制が1年おきに
がらりと変わると言う妙に中央に迎合的な体制をとったんで、よほど親がしっかりしてない限り
うっかりすると子供が「中学浪人!!」なんて事態が起こりうる。でも公立高校は定員割れ、何考えてんだ?
ってもうやきもきする。しかも「この成績ではおたくのお子さん、志望校は無理ですよ」と
言ってはいけなくなったのでどうぞどんな無謀であってもチャレンジして下さい、の世界。
また、昔は中学で補習もしてくれてたんだけど、それもとっくの昔にない。
何が悪いのかー?正直に教えてあげましょう、「貧乏が悪い」。
グローバリゼーションがどうのこうのでお金で何もかも買える価値観がどうのこうのと知ったような口きく人が
多いがはっきり言うと金がなければ何も出来ません。ますます安くなる給料の公立校の先生は
授業のクオリティー以前の問題にばかり振り回されていて保護者の私が気の毒で涙してしまう。
大体、うちの子の中学では技術の先生が3年生の英語を教えてるんだよ、もう一度言いますが
「3年生」の「英語」ですよ、「技術」が「専門」の先生が。もちろん教えられると思いますよ、
私だって教えられますよ、免許だけはもってますしね。でもねえ、そりゃちょっと違うだろう、って、
いくら公立の中学の子供のレベルが低いといったって、勉学をなんとお心得か、教育委員会
「専門性」って言葉を御存じか、文科省!!と言いたくなる。先生を増やす金がないからそういう
無理目な事がまかり通っているんだよ、これで教育が荒廃しないわけがない。そのくせ荒れた子供は「自己責任」、
確かに悪い事をする子もいるがどちらかと言うと行政の失態のつけを気の毒な子供達が払わされてるんだと思う。
この先、可哀想に何も教えられなかった子供達と私立校に逃げるために教えられ過ぎた子供達が増えて
その子達が対話できる共通の言葉は持てるんだろうかと私は今から心配している。
ポケモン、とかマリオ、とかがあるから大丈夫かしら、、とほほ。
少子化や、国防よりも今、そこにいる多くの子供達のために何かする気はないだろうか、政治家は。
自分達の子供は国立大付属校や私立にいけるからいいと言うのか、
でも日本の子供のほとんどが地元の公立校に通ってるんだよ、それを御存じないのか、政治家は。
金のない子は国歌でも唄って国旗に敬礼さえしてればいいのか、ここは北朝鮮になるのか、と憂う今日この頃、
とりあえず子供に部室の蛍光灯外してくるようにみっちり言わねば。