やれやれ。

お盆休み終わる。あー、しんど、というほどのこともないんだがなんとなく。
色々の人の話を聞いたり見たり。なんだかんだ言って従兄弟も未婚者はもう四人しかいない。
うち一人は年内にはどうにかなりそうだし、他二人もそれとないあてがあるようだ。
残るのはすぐ下の「愛の放浪者」、地方で医者やってる従弟。
この度はそいつの母親が元気なくて、というか一回梗塞で倒れちゃったんだよな、まだ還暦だっちゅうのに、
そのあと色々不幸が続いてもう取りあえず食べていけてる息子なんてどうでもよくなったらしい。
父親の方もとっくに投げてて好きにしろ状態なんで従弟もいよいよケツに火がついたってわかったようだ。
「ええこっちゃ」、と我が母はいう、「今まで色々言い過ぎやった」と、まあそうかな?
結婚して色々人が増えていろんな家の人の話がきけるのはいい事だ。こっちがあまり干渉されずに済むからな。
あと10年、子供達がそれぞれ進路を決定するまで親心、親戚心とはいえ、あまりあれこれいわれたくないのが本音。
「どうして私学に行かせない?」そればかり聞かされんのはうんざり、「金がないわけでもないのに」
と両方からいわれんだよな、たとえ私学に行かせなくても本人次第でどこへでもいけるはずだ、
がダーリンと私の基本理念。日本での学歴など一つの足掛かりにすぎない。
「日本人にエリートなんかいない」と、某国の輩が大分昔に言った。「まあ、そうだな」と身内のひとり。
「エリートと思ってるやつはいるけどな」と、まことに冷たいもんだ。
自分を「エリート」と呼ぶ世界に入ったとたんもう本当の「エリート」になる道は閉ざされたと思っている。
辛い世界に生きてるもんだ。それでも「研究」と言う事が好きなんだろう、貧乏してるように思えるのに、幸せそうだ。
知識は人を豊かにするとしみじみ思う。もっと、もっとを望んでも許されるほとんど唯一のもんじゃないか。
しかし知識と知性は全く別もんだからな、冷静に意見を言う身内が「知性」も合わせ持った事に感謝する。
やや出来の悪い従兄弟が40になるまでになんとか結婚できるといいんだけど。
経済的には奴が一番恵まれてンのになあ。