性犯罪被害者のための弁護士はなかなか検索に出ないこの世界よ。
ネットで「強姦、示談、不起訴」と検索すると
山のように「示談にします!」の弁護士事務所が出てくる。
不思議なのは「強姦被害者のための弁護士」と検索しても
トップに出てくるのが強姦加害者のためのもみ消し弁護士ばかり。
被害を受けて混乱している人間のための親切設計になっているわけではない。
強姦被害者側に立つ弁護士事務所の広告の少なさには愕然とする。
大手雑誌社でも後ろにつかないと、性犯罪被害者のほとんどが泣き寝入りだ。
「強姦加害者様=お客様」への懇切丁寧な「アドバイス」を読むと
「相手が訴え出て逮捕される前に示談を!」
「逮捕されても示談にすれば不起訴に!」
「起訴されても示談により情状酌量の余地がぁ」と
あまりの懇切丁寧さになんと多くの経験を弁護士事務所は重ねているのかと呆れる。
私が読んだ中で最も興味深く思ったのは
「支払えないほどの示談金を吹っ掛けてきた相手には
支払えない金を要求した事実を裁判で持ち出せばこちらが有利になる」と
示談をする用意があったこちら側の「誠意」だけを裁判所側に
金も支払わずに示すことが出来る、この狡猾さには被害にあったうえで
その被害を安い値段で「なかった」ことにしようとするとんでもない輩にでも
きれることは許されない悲しい被害者像が浮かんでしまった。
ただでさえ取り乱している状態でその被害を具体的な「値段」に落とし込まれたら
私なら「億単位の金を支払っても許さない!」と叫んでしまうかも。
裁判所ってこういう激昂は理解してくれないんですかね。
強姦被害で示談を受け取る率が高いのは
悪夢のような事件を裁判で何度もほじくり返されたくない、
法にかかわる人間のほとんどが男性で
環境によっては裁判所で加害者に会う可能性もある、
弁護士の中には被害者の周囲に性犯罪被害にあったことをにおわせるような行為をする
とんでもない輩まで存在する事実など、
要するに「金を支払わせて我慢しなければいけない」が最適解、
まことに加害者に甘い社会であることよ。
いやーほんまにネットはいらん事ばかり教えてくれるわぁ、と
ここ数日、ショーもない検索をかけて調べていたのでした。
弁護士にとってもみ消し行為が一番儲かるんじゃないか、と
強姦加害者のための懇切丁寧なアドバイスページを読んで
しみじみ世間を知ったおばはんであった。
さて、この度、また私ははてなに消されるのでしょうか。
特に悪いことをした覚えはないんだけどな。おわり。