ファミリーヒストリー・千葉真一の息子版。

「どうする?家康」で阿部寛武田信玄の息子役を演じた眞栄田郷敦君が

ファミリーヒストリー」に出て、「なんでこんな有名人の息子が?」と

不思議に思ってみたらかなりの衝撃回であった。

まず、驚かされたのが郷敦君のおじいちゃんと父親である千葉真一がほぼ同世代。

なんでこんなに年の差カップルが成立したのか謎であったが、

郷敦君のお母様は元素晴らしい美少女舞妓さん。

千葉真一はお客さんの一人だったよう。

お母様は現在のお顔をお出しになっていなかったが舞妓時代の15歳のお写真が

郷敦君そっくりで驚かされた。郷敦君のお顔は男でも女でも美しい。

アメリカでもアクションスターとしてある筋では有名な「ソニー・千葉」は

様々な活動をして成功したり失敗したり、

忙しくて米国のご家庭は次第に忘れがちになっていたらしい。

仕送りも途絶えて仕方がなくお母様は息子たちを連れて日本に帰ってきたよう。

「ヒストリー」の中ではほとんど触れられなかったが、

なんとなく郷敦君と兄の真剣佑君は途中からは一緒に育ってないっぽい。

兄のほうは米国で長く育ったので他人を頼って米国に戻ったのではないか、

一時期、母親ほどの年齢の女性との間に子供が、との話が出たのは

現地での性虐待がうかがえて気の毒に思う。真剣佑君の方が。

話を郷敦君に戻して、生活を支えるために必死で働く忙しい母親のそばで

米国帰りで180度環境が変わった京都の公立中学で孤独に過ごしていたらしい。

幸いにしてよい先生にめぐり逢い、音楽の世界へと踏み込んでいくものの、

頭角を現し始めるとそれまで放っておいた父親である千葉真一が発表会に

顔を出すようになり、これに関しては

「正直言って、こんな時だけいい顔しやがって、と思ってました」と

はっきり番組内で証言していたのに心を打たれた。

息子と世代の違う父親なのでイマドキの男の子の心に思い至らなかったのだろう、

少なくとも娘よりも若い妻とその子の経済的面倒はもっと見るべきではなかったか、

千葉真一!と思ってしまった。

郷敦君は東京芸大を受験して落ちて、これからどうしようか、と考えていたら

父親に「来い!」と言われて行ってみたら「いきなり仕事だった」と

千葉真一、無茶ぶり。大変雑な人間であったのがうかがえる。

それでもこの美貌の兄弟を日本の芸能界に残してくれてありがとう。

お母様にもありがとう、ご苦労が今後も報われるように祈っている。

私は真剣佑君も好きだがどことなく陰影のある美貌の郷敦君も好きで、

特にその陰りが複雑な育ち方をした、

2世とはいえ決して恵まれていたわけではなかった苦悩が

今後演技に磨きをかけるだろう、と最近見かけなかった伊原剛志氏も

私と同じ意見だったので、うれしい。

伊原剛志さんって、千葉真一JAC出身だったかー!と初めて知った。

この人が演じた「新選組!」の佐々木只三郎は古武士の趣があり素晴らしかった。

殺陣ができる人だからなんだろう。

郷敦君はブラスバンドで全国的に有名な岡山の高校に進学して、

娘のブラスバンドが好きな友達が郷敦君の高校時代の活躍を知っていて

郷敦君は人柄も良くてファンクラブまであったと聞いたので好感度が高い。

芸能界で兄ともども立派にやって幸せになってほしいと願っている。

ちなみに京都の公立中学校のイマイチの制服姿でも郷敦君は

すでにカリスマレベルの美しさであった。芸能人、すごい。おわり。