「くさかりさぁーん!」

と、イモトアヤコ氏が山岳活動中(?)に心弱った時叫んでいた調で。

ネットで話題になっていた「ファミリーヒストリー」、

ネットの巡回先でも評判がよかったのでNHKプラスにて視聴。大号泣。

私世代のおばはんにとっては「草刈正雄」といえば「イケメン」の代名詞。

「イケメン」の言葉がなかったので当時は「ハンサム」だったか、

そりゃーもう美しくて、草刈様見たさにアテクシはどうでもよいような番組を

山ほど見たものよ。そしてコマーシャルも素晴らしかった。

資生堂のCMを長らくつとめてどれも放映される時間を待ちかねるような

眼福の映像であった、、、、ちなみに資生堂の広告は今も美しいので正義。

ファミリーヒストリー」の内容に戻して、草刈ファンのアテクシは大昔から

あれこれインタビュー記事を読んでお父上が米兵で

「今も軍に問い合わせれば消息がしれるかもしれないが、しようと思ってない」と

あったのを覚えていてなかなか忸怩たる思いを抱かれているのだな、と胸を痛め

正直な話「ファミリーヒストリー」がそんなタブーに触れてよいのか、

見てよいのかどうか迷ったものの、もう心の整理がついて改めて受け入れられたのか、

大変良い「ヒストリー」でひたすら草刈さんのお母様が立派な方だったと感心した。

敗戦国の若い女性が口のうまい米兵に騙されてしまったのか、と思ったが、

草刈さんは戦後10年近くあとにお生まれになって、

番組によるとお母様と父上は何年も共に暮らし、東京にも一緒に行ったりしているので

「遊ばれた」では決して「なかった」、

それなりの葛藤があってお別れに至ったのだろう、

息子の誕生に「愛がなかった」ことはなさそうだ。

少なくとも父上は自分の実家の場所や父親の職業をお母様に教えているような、

父上のご実家も貧しくもきちんとしたご一族で、残された日本人の母子を

ただ敗戦国の人間と見下すようなどうしようもない人たちではなかったのが良かった。

お母様が苦労して米国まで送った手紙を読んで驚愕したご家族は

それを無視することなく手紙を送り返したのには誠意がある。

当時としてはかなりよくできた行いに私には思われた。

番組は草刈さんのいとこと弟の「秘密」を知っていた伯母さんがメインで

腹違いの兄弟とか、出ていないのが気にかかるとの意見も読んで、なるほど、

まあ、驚天動地の出来事だろうし、日本を代表する素晴らしい俳優である草刈さんの

足を引っ張るような存在だったら、出さないのが吉。まともそうな親戚だけで良し。

驚いたのが草刈さんの父上の若かりし頃の「イケメン」ぶりで、目元が良く似ている。

また、番組に出演した伯母さんが亡くなった草刈さんのお母様と似ているようで

父上は遠い異国で仲の良い姉の面影のある女性に心惹かれたのではないか、

別嬪さんとイケメンの遺伝子を残してくれてありがとう、と思ったり。

若かりし頃の草刈さんの映像も出て改めてなんとイケメンであることか、と感動した。

本当に、世の中に出してくれてありがとう、って感じ。

世の中に出してくれてありがとう、といえば、新田真剣佑と眞栄田郷敦君、

郷敦君の「ファミリーヒストリー」も号泣ものであった。

これも書き残しておかなければ。

とりあえず、「くさかりさぁーん!」と叫びたい回であった。