「お試し同棲」とは最初から失敗ありきの話なんだけど。

ネットではやたらと「同棲しないとー!」が王道のごとくに推奨されているが

これほど男性側に「だけ」有利な話はないわけで、

男尊女卑もここまであからさまだと結婚が減少するのは仕方がない。

「新鮮で安定したセックスが共有されたうえに、男側にデメリットはない」が

現実の「お試し同棲」の実態だけどね。女性が結婚したい場合は、特に。

私が若かりし頃から「まずは同棲から~」でずるずる引き留められた上に

何年たっても結婚できなかった女性をどれほど見てきたことか。

男性側はセックスに飽きて同棲解消後1年足らずで若い女性と結婚するという、

私が若いころはまだ「内縁関係」で「慰謝料」なんて意識は低かったから

女性側は泣き寝入り、身も心も傷ついて結婚できなかった女性もちらほら。

半年以内に入籍予定でもない限り、「お試し同棲」には意味がない。

単にさほどでもない戸籍にバツが付くかつかないかくらいで

社会的には何の保証もない関係性に甘んじるのはばかげた行動だ。

同棲しないほうがむしろ結婚に結び付く、

同棲しないで結婚するカップルのほうがいまだ多い現実は何を意味するか、

「お試し」しなければ相手がわからない人間は結婚に値しない。

「いつでも別れられる」状態とは「いつか別れる」が大前提である現実を

決して「お試し同棲!」派は言わないのに驚かされる、姑息だよなあ。

姑息といえば、先日の性犯罪の法改正で昨日見たエントリについたブコメには

「これで職場結婚終了ー!」なんて茶化す意見があったものの、

お前、何回、職場結婚するつもり?と聞きたくなった。

職場でうっかり行動して訴えられる可能性を低めるのは

これから女性が社会で当たり前に働くために必要不可欠な話で、

仕事や上下関係を盾に取られて「恋愛関係!」と主張する強姦に

若い女性が合わないために必要な法整備だと思えるのに、

なぜか「職場恋愛が許されなくなるー!」の飛躍ぶりは

職場結婚を何度もする人間の発想ではないのかね。

職場に恋愛という私的関係性を持ち込む人間に仕事がまともにできるのか、

法に訴えられるような関係を強いておきながら被害者ぶる人間であるのを

無頓着にひけらかす男がいる限り、この法整備は当然である、と

おばはんは思ったのであった。

社会はいまだ特に若い女性ののしかかる形で成り立っている事実を

もっと知らしめるべきではないのかな。

「無料セックス」にここまでこだわる意地汚い連中を見ると反吐が出る。

それって本当に「恋愛」かな。おわり。