日常。

先週末、夫婦で上京して久々の東京は驚くほどマスクを着けていないのに

衝撃を受けてしまった。なんとホテルの従業員も全員つけていない。

外国人旅行者が多く泊まるホテルだったので

コロナの印象を強く持たれないようにの配慮なんだろうが、

この人の多さでこれが普通では、そりゃ、コロナも増えるわな。

私が住んでいる、人間がスッカスカな地方ではまだマスクが幅を利かせて

つけているほうが安心感がある。密な都心でマスクなしとは何とデンジャラス。

つけているほうが奇異の目で見られるとは、東京の極端さよ!

都内在住の上の娘が「ビブグルマン」の店を予約してくれて、

夜食べに行ってうまうまであったが、アラカルトで頼んだせいか、人が多いのもあって

1品、1品が来るのが若干遅い。それでもおいしいし感じもよかったんだけれども

私たちと同じく予約して席を取っていた娘連れのご夫婦が

皿が来るのが遅いのと、その隣の席で常連と思しきおっちゃん集団が

大いに騒ぎまくっていたので、唐突に怒りだして、

「こんな居酒屋みたいな店で散々待たされて食事したくない!」と

いかにもおハイソな感じのご夫婦とお嬢さんだったけれど、

予約の時間には遅れてきたような気がするし、

そもそも「ビブグルマン」って居酒屋みたいなところじゃなかったかね、と

感じの良い店員さんと店主を困らせているのを眺めつつ、

そこまで高くない値段の代金を支払って満足して帰ったのでした。

なんとなく、東京では高確率でわけのわからない文句を言う人間に遭遇することが

あるんだけれども、店に人が多く入っている時点で結構待たされる、の覚悟は

出来ないものか、そして常連らしきおっちゃんが週末に羽目を外し気味に騒ぐのも

そこまで我慢できないことではないように思うものの、

「この素晴らしい我々をないがしろにしたー!」と怒る人を

東京でよく見るのは私がその手の場所に出没するせいなのか、

店の人が気の毒でかつ、「居酒屋みたいなところで!」とののしられる店で

十分おいしくご飯を食べたわが一家はなんだか萎えてしまったのでした。

東京、しんどい。おわり。