「もしあったとしたら!」

許されん!って、ジャニーズの性加害の話なんだけれども。

私はどうも山下達郎の音楽を聴いてはいけない民になったようで、

実際、彼の姿勢をうかがった限りでは

もうあの軽快な音楽を聴いて楽しめることはなさそうだ、とがっかりしている。

と、言うか、あの軽快さが「持てるものが持たざる者から搾取するのは当然!」という

無意識の傲慢さを認めていることから始まっているのなら、軽さはあほさだ、

なんとまあ、長年、だまされてきたことか、と自分にもうんざりする。

ジャニーズ事務所の性加害の件は先日、後継者がわけのわからない会見をしたことで

「手打ち!」とみなす人間が多いようで、山下達郎もそうなのか、と

「性加害は許されない!それがもしあったとしたら!」って

いやいや、あったでしょ、っていうか、もうあったことを認めないなんてことは

できないでしょ、70代の人間まで「やられました!」と言ってるんだから。

いい加減「ええ、うちの事務所で性加害があったなんて、知らないですぅ~

もちろん性加害は許されないことですぅ~(キリッ)」なんてポーズはやめて

「あの怪物は若い男の子をむさぼることで帝国が作れたんです」と認めたほうが

私にはまだ許容できるんだけれどね。

山下達郎のごたごたは正直、どうでもよいが、

言ってることがまるであのわけのわからない会見とほぼ同じであったことの

オリジナリティーのなさに、音楽まで空虚に聞こえて、

私はもう山下達郎の曲を忸怩たる思いを持たずに聞くことは出来そうにない。

ゆえに、もう聞かないだろう、さよなら、私が一番好きだった「風の回廊」