エリザベス女王の葬列のもろもろを見ていると王族、
とりわけチャールズ3世の着衣が目まぐるしく変わっているようで
いろいろ着替えるのも大変だろうなと同情。これも国務の一つなのか。
軍隊の人間としての礼装やなんだかんだ、
アン王女も含め赤やら黒やら、様々な形態の重そうな軍服に手を通して
たまに馬に乗っていたりするので、なんと体力のあることか、
普通、親を見送った後の親族はそれまでのバタバタでヘロヘロだけどな。
これぞ、一般庶民と王族の違いであるか。
下世話なニュースでは未成年との性交渉で軍籍を失ったアンドルー王子や
王族から独立したハリー元王子などは軍の礼装ではなく簡素な黒服、
これの方がいっそ楽だよな、と考えるしもじもの民であるアテクシは、
アン王女が最初に着ていた黒い服にモノトーンのスカーフをまいた姿に
ぐっと来た。この方は王族の中で最もファッショナブルに見える。
エリザベス女王の国葬はこんな言い方は不敬だろうが、楽しみにしている。
最後のきらびやかな君主の葬儀として残るだろう。
さて一方、我が国のなんだかよくわからない国葬は
まあ、殺されちゃって気の毒だけれど、
死んだとたん過去の悪行があれこれ噴き出してあらわになっているので
こんな罰ゲームな国葬も世界に類を見ないのかも、と思うので
私は特に反対ではない。やはりいきなり死ぬことになるのはかわいそうだしな。
見送られる側も見送る側も、なんとなく気まずい思いで、とっとと終わらせよう感、
ありありで終わった瞬間から「なかったこと」になるんじゃないか、
なんかもう、裏でいろいろやってたのね、恨んでいる人は山ほどいるんだね、
この「国葬」ほど恥さらしなものもないので、
いっそあってよかったかも、と思う私は少数派か、
「あんたもう本当にろくでもないことばっかりやってたのね」と
もし私が参列したら遺影を見上げてしみじみしただろう。
それでも仏教徒で死ねばすべて仏と思うので、合掌。
悪いことはできん、したらあかん、と思うおばはんであった。おわり。