「ザ・クラウン」3・4メモ。その1

配信作全部をやっと見た「ザ・クラウン」。

英国王室から物言いがついたと聞いて

あの「ウィンザーズ」に文句を言ったとは聞かないので

(あまりにばかばかしくてモノ言う気になれないか)なぜかと思っていたら

見終わってわかる「こりゃー文句の一つも言いたくなるわ」で

ダイアナ妃とチャールズ皇太子の関係があからさまにダイアナ妃に同情的。

ダイアナ妃は離婚してたった1年で亡くなっているのでわたしもドラマを見ながら

「19歳で結婚してその後、未婚の時間ほども彼女は生きられなかったんだ」

と思わず涙してしまった。

幸せそのものに見えた結婚式の20年後には死んでる、なんて誰が信じられるか、

ドラマどおりではないにしろ、あまりに気の毒すぎて

チャールズ皇太子とカミラ、ダメじゃん」と思ってしまうな、

「結婚前からお互い思いあってました!」「純愛です!」とされても、

それだけにダイアナ妃が不幸な結婚生活を送ったと、思わずにいられない。

批判にさらされてきた皇太子現夫妻が徐々に好感度を上げていくことができても

死んだダイアナ妃が物言うことはできない。恨みつらみも言えない。

今もダイアナ妃がピンピンと生きていれば皇太子夫婦にとっても良かっただろうに。

ドラマの中ではあまりにチャールズが陰湿でダイアナ妃を拒否したように描かれるので

今もダイアナ妃は世界中で人気で現夫妻のことをよく思っていない人間が

大多数なのか、ドラマは多数の意見を反映して作られるのだろう。

チャールズ皇太子が王位に就くよりウィリアム王子がつくほうが支持できる、

と答える英国人は多いらしいのでチャールズ皇太子は、人気がないようだ。

わたしと同世代のある程度の知識人はチャールズ、カミラ派が多いものの、

おそらく「スタイル」としての嗜好で、

冷静に見てチャールズが結婚当時まだ10代だったダイアナに対しての仕打ちは

30過ぎた成人男性のすることではなく、次期王として不出来ではないか、

同じように不出来ならまだ若いほうのウィリアムが許せる、と庶民は考えるのかも。

少なくとも、私は考えてしまうな。

本当は「サッチャーVSエリザベス女王」に興味があって見始めたものの

「ダイアナVSチャールズ」のほうに気をとられてしまった。

チャールズのダイアナに対するいじめ同様の仕打ちもひどいが、

既婚者で子供もいるカミラがチャールズと婚約したてのダイアナをランチに誘い出して

チャールズについてあれこれ話すシーンなど、やる気満々、って感じで

それが本当にあったかどうかわからないが、怖い。

現皇太子夫妻の結婚についての批判は最近はおさまっていたものの

ドラマをきっかけにまた嫌がらせがあるらしい。

彼らのホームページに書き込みがあるようだ。

基本的に彼らがあまり褒められる関係ではなかったことは事実で、

ダイアナ妃がなくなったことを考慮して

事実婚」程度に収めていれば反感も買わなかっただろうに。

とはいうものの、彼らの好感度も5・6シーズンで多少の回復は

見られるんじゃないか、二人はダイアナと違って生きているものね。

新シーズンは2年後とのことで、忘れないように覚書を続ける。(予定)