ミステリードラマ雑記。(その2)

以前から薄々感じている、もう「ミステリー」と言うジャンルが年寄りのものである、

要するにドラマは年寄りの視聴者向けに作られている故に登場人物も

若い美男美女はほぼ皆無と化し

「おっさん・おばはん」どころか「爺さん・ばあさん」世代が主人公で

この先視覚のエンターテイメントとはどこにむかうのか、

エンタメ世界の少子高齢化を憂う中・ばあさんなアテクシであるが

それにしても年をとっても女でも人生の勲章が「若い異性」とのセックスなのは

いったい何の罰ゲームなのか、見せられるほうがいいかげんうんざりするのだが

「みんな違ってみんないい!」の「個性派!」女性主人公の

仕事を退職する年齢で孫もすっかり思春期なのにもかかわらず

やってることがその辺の酒場で若い男をひっかけて家に連れ込む、

それが「イマドキのイケてる個性派ババア」の表現方法だとしたら

単に昔のくそショーもないおっさんにだけ気持ちがよく都合の良いドラマの

男女を入れ替えただけじゃないか、

こんなあほな話をいい年して私は見なきゃいかんのか!

と、思ったので途中で見るのをやめた「退職教授ハリーの名推理」。

主人公役のジェーン・シーモア

私は見たことがないが「ドクター・クィン 大西部の女医物語」と言うテレビドラマを

長らく演じていた往年の美人女優でボンドガールを務めたこともあるようだ。

ごく最近、たまたまNHKで「ある日どこかで」と言うクリストファー・リーブの映画で

相手役であったのを見て古典的な美人であるな、この世代の英国女優に珍しく、

などと身も蓋もないことを思ったりして、年をとっても美人は美人であると

感心しつつ、また大学の教師であったとのことでそれなりの品格があるかと

期待してみたのが悪かったのか、ご都合主義でちらっと大学教授としての知識が、って

この程度の話なら大学の先生じゃなくても知っているんじゃないか、レベルのことしか

出てこないやんけ!しかもとにかくかつての美人が無頼派を気取ってるのは

何をあきらめきれていないのか、脚本が悪いのか、それともご本人の意向か、

ミステリーにしてもさほど面白いものではないので途中で挫折してしまった。

「見る価値なし!」と正直な話、星は一つもくれてやれない、

まだショーもなくても1時間足らずで可も不可もない「シスター・ボニファス」の方が

1千倍くらいましではないか、「マクドナルド&ドッズ」の方が数千倍マシ、

控えめで内気なキャラは近年枯れた日陰のおじいさんが独占しているのではないか、

私はアガサクリスティのジェーン・マープル的なものを求めているんだよ、

こんな年をとっても肉食なあたし!が「個性派!」だとしたら

「量産型」大いに結構!としみじみ思う。

長らく愚痴ったのでいったん休憩。続く。