ミステリードラマ雑記。終わり。

ミステリードラマに無理な恋愛は筋にかかわらない限りいらないよな、と思うのは

昨今の少子化を考えるとよくないのかもしれない、と一瞬考えたが、

おばはんが見るようなドラマは別に「性にフリーダム!」でなくても困らないので

やはりやめてほしい、とここに。

ミステリーチャンネルで楽しみにしていた「ロンドン 追う者たち追われる者たち」の

パート2は今まで書いてきたものよりはましではあったが、

パート1でやめてもよかったんじゃないか感が強い。要するにパート1が良かった。

パート1は相手役だったディポ・オラ氏が憂愁漂う繊細さで

ほぼ完ぺきな美貌を誇るハーマイオニー・コーフィールドの人形っぽさをより高め

サスペンス色が強くなった。美貌が不気味に見えるのが効果的だった。

ただこのお相手、パート2でもちらちら出るんだが、お太りになってしまわれてな。

探偵役の黒人男性警察官とほとんど見分けがつかない。(涙)

この展開はかつて「刑事ジョン・ルーサー」の最終章で

ルーサーのファムファタルであったアリスが「太っちゃってるー!」の時と同じくらい

衝撃的であった。アリス役のルース・ウィルソンさんはご出産でもしたんですかね。

それはともかく、やはり人目に触れる職業を選んだ限りはできる限り役に合わせて

ダイエットに励んでいただいた方が、、などといらんことを。

話を「ロンドン~」に戻せば、ミステリーは割と早い時期に犯人に見当がついて

ドラマの作り方は「キリングイブ」をだいぶん意識しているのではないか、

女性主人公のファッション性を強調しているようで、

しかし「キリングイブ」のジョディ・カマーのふてぶてしいまでの

「フツー」の存在感がハーマイオニーにはないので

単にバービー人形に見えるだけになっている。

第1シーズンではバービー感が不気味であったが2シーズンでは

それを引き立てる相手役に不足しているので空回り。

終わり方は第3シーズン、作る気満々っぽかったがどうなるかな、

ミステリーの筋とはほとんどかかわりないが、第1シーズン当時から気になっていた

黒人男性警察官の一見平穏に見えてほぼ破綻している結婚生活の方が面白かった。

第1シーズンでも、この温厚な黒人男性は良き父、良き夫として

常に家庭的であるのに、なぜかそこが夫より稼いでいるらしい妻には気に入らない。

第1シーズンでもたいがいだなと思ったが第2シーズンではいきなり妻のおなかが

大きくなっていたので、仲直りをしたのか、と思っていたら

なんと別の男の子供を妊娠しているようで、この妻は何を考えているんだか、

いやなら嫌でさっさと離婚すればよいのに、

家庭運営をきちんとこなす「夫」は保持していたい、でもお楽しみは外注したい、

ここにも男女逆転な設定があるってことなのか、

家庭をちゃんと保ってくれる貞淑な「妻」を保存しておきたいが

お外でほかの女とも遊びたい、みたいな男はありふれているものな。

まあ、最近のミステリードラマはそういうものを織り交ぜ気味であるというのが

アテクシの感想。ドラマに当たりが出なくてしょんぼり。おわり。