ガス抜き文化の差。(と貯蓄文化の差)

以前、上の娘が同期会でマンション購入の話を友達としていたら

酔っぱらったあまり親しくない(娘は積極的に避けている)同期が

「俺、一人でマンション買うような女と結婚したくないー!」などと絡んできて

娘は「お前には何も聞いていない」と思ったが口には出さなかったそうで、

イマドキ、そのような性差別的な意見を言い出す同期がいるのに私は驚いて

周囲はどうだったのかと聞くと一瞬固まってあとは何もなかったように

無視して話をし続けたとのことで、娘の周囲の都内で生まれ育った方々は

穏やかにやり過ごすのだな、と感心した。

上方文化圏では、特に気の強い女の子が多い下の娘の周囲であれば

間髪を入れず「ほな、はよマンション買わな」と言うのだよな。

その一言で「お前と結婚する気はこちらにはない」とはっきり思い知らせるのと同時に

相手を使って笑いをとる、そういう「技術力」が東京方面では全く欠けている。

東京で女性は「我慢」させられるのではないか、

うちの娘は上方文化圏で育っているのでお友達が言われた場合は言い返すだろうが、

さすがに自分が言われると角が立つので言えるものではない。

「はぁあぁあぁあぁ?いつあんたと結婚したいなんて言いましたぁあぁあぁ?」なんて

こんなショーもないこと言いとガチ喧嘩覚悟するのは時間がもったいない、

でももやもやする感じを女性側が持つことになる。ちょっとしたストレスだ。

ゆえに現在のジェンダー論かと私は思う。

言われた娘は一瞬イラっとしたが、相手はあれこれふかしまくるのに、

仕事はうまくいってない、マンションを自分で買おうかと思えるほどの

自己資金もないのを娘含むそこにいる全員とっくに知っている

「所詮、かわいそうな奴よ、、、」と憐れんでいた。

「もらってるのにもらってる以上に使う人が東京では多いのは何故?」と

実家に住んで生活費なんかかからないのに貯金をしていない、これはいかなるわけか、

娘はいつも不思議がっている。

「何に使っているんだろう?」とそれが本人にもわからないのが怖いところ。

ところで東京から大阪など関西圏に転勤してくると日常生活がきつくて辛くて

とはこういう圧倒的「返し」を情け容赦なく浴びせられるせいかもしれない、

ちょっとした失言をきっちり修正して返される、

そういう「文化」は東京人にはしんどいかも、とおばはんは思ったのでした。

おわり。