いやはや。

筑波大セクハラ事件は伊藤詩織さんの事件みたいになりそうだな、と思ったら

増田で案の定「やられる側に問題がある」と出て、

就職先の紹介を頼んできた女性を泥酔させて性行為を行っても良いのか、

自身の研究室の学生のおっぱいを触って良いのか、というのは

「ダメ。絶対!」と教えないとわからないものかね。

これのどちらも「女性が誘ってきた!」が「正義」として出るが、

自分のものでない札束が前にあったから自分のものにするのは、

普通に「泥棒」だよな。

「あったから盗った」と「媚びてたから応じた」は同じようなものよ。

この手の件については「媚び」がしょっちゅう問題になるものの、

若かりし頃、たまたま色付きリップをつけてただけで

「俺のために口紅を塗って誘っている!」と勘違いした人間に出会ったことがあるので

何を自分への「媚び」と見るか、受け取る側だけが決められるかのような風潮は

いつまでたっても廃れないものだ、と思ったり。

被害者の女子大生は「留年が決まっていた!」とのツィートも見て、

博士課程で留年ってなあ。

論文が通るかどうかは時期的なものもあるので外野がわかるものではなかろうに。

下の娘の職場に入社予定だった博士課程の方が論文が通らなかったとかで

4月入社はあきらめて秋になったとか。

微妙に「嘘ではない」情報をさりげなく流して被害者バッシングするのは

ツィッターで数万のフォロワーをもつアカウントですることかどうか。

裁判を起こせばある程度名誉回復はできるだろうけれど、

時間も労力もかかるだろう、たいていの人間は心が折れる

それをろくでもないことをつぶやく側はよく知っているからやれるんだよな。

若い人間がわきが甘いのは当たり前のことで、その甘さに乗っかる人間は

社会的に問題ありと私は考えるんで、かの教員に同情心はかけらもない。

ただ、同じ研究室に所属している学生たちはどうしているのか、

この時期に担当教員逮捕とはなかなかできない経験であるな。

修士卒ではあるがうちの娘はこの時期ほぼ論文は書き上げていたので問題はないか。

自分の実験も終わっていたので後輩や先輩の実験の手伝いをしていた。

娘は卒業が決定した後も2月半ばごろまでずっと研究室の実験の手伝いをし続けた。

修士卒でこれをする学生は少ないので、いまだ研究室の教授は

「いつ帰ってきても良いからね」と嫁に出すのを惜しむような発言をされる。

良いやら、悪いやら。

それを当たり前のようにする良き先輩がいたからこそできたことと娘は言う。

様々な人と出会うのも研究の場の醍醐味。ゆえに学びの場は神聖であれ。

おわり。