院卒のお嬢の大学院生活は今にして思えばかなりハードだったので
研修のゆるゆるぶりが信じられないらしい。
と言って、ゆるゆるになっているのは「コロナ」のせいで、
本来ならばもっと刺激的だろうから、残念至極。
大学院は所属した研究室、その先生によって大分違うらしいが、
娘の研究室はブラックで有名なところだったとか。
ブラックと言ってもパワハラ、セクハラが横行するわけではなく、
ひたすら研究にまい進するため一丸となって突き進む!系の先生の熱量が半端ない、
まだ若い先生なんで何でもがんがんやる、学生にがんがんやらせる、
で、うちの娘はいったい2年間でどれだけ論文を書いたか。
理系の院なんてほとんど知らない私でも、これは、、と思ったのが
ある日、教授が「あ、来週○○の締め切りあるの忘れてた。
(娘の名前)さん、来週までに3本書ける?」と
「書ける?」とは「書いて」と言うことで、
弟子である院生は「はい、喜んでー!」としか言いようもない。
「今進めてる研究を少し膨らませるだけでいいから」って、
その研究で既に2本の論文を提出予定だったので、
1週間で5本の論文をうちの娘は書きましたことよ、、、、(遠い目)
しかも苦手な「英語」で。
毎月先生が出席する研究会、研修会、学会、諸々、
娘は大変出来のよい院生として先生のお気に入りだったので
いつも連れて行かれる、それをしながらの実験、論文書き、
学部生の指導、だったので、なんとマルチな人間になったことか、
正直な話、ネットの就活講座の阿呆が「激務でやめたんだけどぉ」など
「激務」とはハード研究室に慣れてる人間が当たり前にやることなんで
そんなことも知らずに就職したあげくやめて、就活指導なんて、
早期内定とは、コネ入社ってのがマルバレ、
それに気がつかない阿呆学生を集めてるんでしょうなあ。
早期内定は大学受験で言えば推薦入試やAO入試に当たるので
いくら大企業の名前を挙げてもたいていが3年もたずにやめてるんだから
いわば有名大学に推薦で入ってもついていけずに中退した奴が
一般入試を受ける人間を指導するようなものだ。
このおかしさをネットはなかなか明らかにしない上に
最近では推薦入試やAO入試で入った人間のほうが優秀、
と宣伝する連中が出ているのでじゃあ、もう一般入試をやめたほうがよいね、
と私はしみじみ思う。
そうなると偏差値が激烈に低下する大学が山ほど出るでしょうな。
早慶の高偏差値は東大落ち入学者が爆上げしているだけなんで
それなしにしてはAO、帰国子女入試枠は意味がなくなるんだけど、
何故か、ネットでは東大落ち入学者を小馬鹿にする文化があって、
まことに不可思議。お前ら、もう少し世の中の理を勉強しろよ、と、
なんにしても理系の修士卒、博士課程卒の中にはハードな研究生活を
全うしている人間が少なからずいるので、
そのへんの阿呆とは出来が違う、とここ、ネットに。
おわり。