ネット雑記。

はてなの話題に「優秀な人間がアカデミアを離れる!」なんて

エモーショナルなまとめがあったが、

優秀だからこそ大学を離れる人は世界的に見ても山のようにいる。

海外から来る研究者たちのフットワークの軽さには驚かされる。

彼らは自分の出た大学にもさほどの執着心もなく、

したい研究に必要な勉強ができるところを探して国境を簡単に超える。

大学生の形態をとらず企業に籍を置いて研究を続けたり、

その道を自分で探す、この能力の高さには驚かされる。

日本で「大学にいなければ!」みたいな考え方は世界ではまれではないか、

下の娘の研究室にいた某アジアの学生や北欧から来た半分教師、半分研究者は

自分で自分のポストを探して様々なものを吸収していた。

この力強さに対抗するには、大学の外に出る経験も必要ではないか、

下の娘は某所で研究者新人賞を2度受賞し、

「将来を渇望される研究者!」として紹介されることもあったが

修士で社会に出た。

研究室の先生からは「いつ帰ってきてもよいからね」と言われたが、

海外から来たけた外れに能力の高い研究者たちと交流して、

考えることがあったらしい。

海外からくる本当に優秀な人間と伍すには日本人学生は圧倒的に社会性か低い。

大学を離れることを恐れない、それが経済的理由であっても、の

心が丈夫な人間でなければ、真のエリートではない、

それがわからない人間がはてなには多いのか、

自分で何でもガンガンやる人間が大学だけにとどまれるか、

これは優秀な人間を見ていればわかるはずだが、

かのツィッターまとめは何が狙いであるのか、

あまりにひ弱な考え方の絶滅危惧種をみんなで保存しましょう、ってことか、

大学を離れる優秀層を、大学に行ったり来たりが日本でも始まっていると、

見ることができないのは確かに優秀じゃないのが大学に残ってるんだな、

残念だな、と思ったのでした。

海外の研究者はいろんな形であちこち行くし、

大学にこだわらないで生きていけるのは立派という理解でよかろうにね。

「かわいそうな貧しい研究者」の体で何を求めるか、

なんにせよ、「かわいそう!」を押し立てて何かを動かそうとする輩は

「信用するな!」とここに。

ついでに今「理系!」がある種のステイタスになっているようだが、

その「肩書」だけを手に入れるためにショーもない学部、学科が

旧帝大にも乱立している。そこに集まるのは無能力な阿呆ばかり。

知っている人は知っているだろうが「応用・なんとか」

 (応用の後には「工学」だの「物理学」だのが入る)とは

そういう「なんちゃって理系」のタイトルが欲しい馬鹿が集まる。

この手の「研究者、かわいそう!」をやってる連中が狙うのは

その馬鹿を養うための奇妙な学会、ポストのさらなる乱立だろう。

肩書だけの無能力者を養うくだらない「福祉」に税金を使うのは

やめてほしいものだ。おわり。