雑談。

はてなのホットに就活中に「芸術ってなんの役に立つんですか?」

とたずねられた云々のツィートを見かけて、

ブクマに「工学部卒業予定者でも聞かれる」ともっともな話を。

自分の専門の話を流暢に話せるかどうかは、能力として必要じゃないか、

下の娘(工学部・現在M2)の学部で不動産業に就職した友達は

専門を聞かれて「まだ3年なんでそこまで深く勉強しているわけではないですが」

と、先生や先輩の研究内容を話して「採用!」となっていた。

別に博士課程卒業者はあまりに語りすぎて「何で研究続けないんですか?」

と聞かれたとか。正直に「お金が続きません」と答えてこれも採用。

工学部生の中には相手が「もう結構です」と言っても、

「まだあります!」と話し続けて、これは不採用だったよう。

時間切れであるのを無視したせいだろう。

下の娘も聞かれてぺらぺらと応え始めると

「わからないのでもういいです」といわれることが多かったとか。

面接官が技術職者か、完全文系の人間かで変わるそう。

「わからないなら、何で聞くかな?」と憤っていた。

故に文系の人間でもわかる説明をつとめるようにしたらしい。

「ママにでもわかるように説明したらウケた」と、

母ちゃん、ちょっと悲しい。

下の娘の場合、活動しなくても就職できた説もあるが、

本人が変わった方向性で仕事探しを始めたので短期間に様々な経験をしていた。

研究室はいつも同じメンバーでにつまることもあるので、

息抜きに就活をしていた。

娘曰く、就活より辛いのは実験で結果が出せないことで、

就活は気分転換にちょうど良かったそう。

娘の周囲だけかもしれないが、「就活、病むぅ」とか言ってる人間は皆無で

ささっとやってささっと終わらせている学生ばかりだった。

人生で、就活より辛い経験をしている人間は強いな。

大学部活出身者が強いのは人間関係でもまれるからなんだろう。

私が就活のアドバイスをするとしたら、

出来るだけいろんなバイトをしてみるをすすめるかな。

一日派遣のバイトを色々経験するのが

地方出身の内気な学生には向いているんじゃないか。

下の娘は工学部でフル単で院進で体育会系伝統部活で、

ロイヤルストレートフラッシュみたいな人間である上にじっとしていられないので

しょっちゅうバイトに行って社会勉強をしていた。

それでも研究系で職を得ようとするのは至難の業だったんで

就活業者がいい加減な言説で「就職で勝てる方法!」みたいなのを煽るのは

害悪以外の何者でもない。

就活業、と言うのは本来、就職先を世話する人間のことで

ショーもない「アドバイス!」なんてものではないことを

もっと知らしめたほうが良いだろうにな。

同じことを「婚活アドバイザー」にも言える。

馬鹿でもいえるようなありきたりの言葉で他人を無駄に消耗させるより

直接相手を見つけてやるのが「アドバイザー」「仲人」の仕事だろう。

ネットでは山のようにショーもない「アドバイザー」「コンサルタント」を見かけて

何でこんなのに引っかかる人間がいるのか不思議。

世の中に詐欺師の種は尽きないな。おわり。