旅の記録。

久々に遠方の所用に出かけてほぼ1年ぶりに旅支度をして何か忘れるだろうな、

と思っていたら案の定、入浴剤を忘れた。

買えばよいけどそこまででもないんでなしで済ませ、

その他コマコマとした「あれも忘れた、これも忘れた」があったりして、

でもさほど困らなかったので何を忘れたかも現在忘れている。(涙)

現在読み直しているマルティン・ベックシリーズの最終作「テロリスト」で

冒頭にグンバルド・ラーソンが旅支度を整える箇所がある。

そこで190センチを超す巨体の持ち主であるラーソンのお気に入りのパンツが

「青い地に黄色いトナカイの絵模様が描かれ」と出て

「色違いの緑色の地に赤いトナカイ」のものもあると、

それを詰めてスペイン出張に出かける。

寒い国スウェーデンから暑い国に出ていくために

良家出身で日ごろからお洒落な彼が丹念に服を選ぶ作業が興味深い。

ラーソンは丁寧に整えた旅装であったにもかかわらず

出張先でさんざんな目に合う、それもあってこの場面は面白い。

登場人物が旅装を考えるのは勉強になる。見つけた時にはメモを取ろう。

私がどこかに行くときは大体季節の変わり目で暑いか、寒いか、

微妙な時期でいつも服装に迷う。ある程度ちゃんとしないといけないし、

かといってちゃんとしたまま公共交通機関を利用するのは窮屈。

それもあって必ず前泊するが、定宿に安い設定があったので

「コロナ」効果かと選ぶと、「あれもなく、これもなく」で驚いた。

「コーヒーカップ」すらない!

確かにグレードによってバスローブがあったりなかったりするのは知っていたが

こんな部屋の設定があったか、と思ったほど「いつものホテル」ではない。

これもまた「コロナ」効果なのか、安かったんで仕方がないとはいえ、

ごく普通のビジネスホテルよりは高い。これなら普段の部屋設定を選べばよかった、

そこまで安いわけではないのだからあまり細かな節約はしないほうが良い、

が、今回の反省点。書いておかないと忘れるしな。

服装の点では問題なかったのがやはり旅支度のメモを取っておく効能。

おわり。