「雇用の流動性」

で、得するのは誰?と思ったり。

ネットでは不思議なことに「大企業勤務」を自称する人間が

年金を「払いたくない!」と叫ぶが、企業の福利厚生の一部として

年金は全額自腹で支払うことはないと思うのだが、

つまりは大企業のその福利厚生を「いらない」と言いたいのか、

大企業勤務者が言うせりふとは思えないなあ。

大企業なら「企業年金」の制度もあったりして、

それを叩く「自称・大企業勤務」者を見かけないのは何故だろう?

今朝の朝日新聞では「3年以内にやめるのは当たり前」と

ここ数年のはてなの広告はここの就活サイトが大きくかかわっているだろう

そこの責任者がインタビューされていたりして、

つまりは「3年で使い捨て」を煽っているわけね、

大昔「フリーター」をすばらしいと煽ったみたいに。

「3年もたずにやめる人材はすばらしいんだぁー!」と、

職を選ぶ目も、さほどの職業能力も身についていない人間たちを

簡単に使い捨てられるように、

ただ「若さ」だけをむさぼれるように、

使えなくなったら「自己責任」で突き放す、なんと日本は貧しい国になったことか。

技術系であってもたった3年程度で何が出来るようになるものか、

常に初任給に毛が生えた程度の金を支払って3年未満でやめさせる、

ごく少数の本当に仕事の出来る人間を出来るだけ安く使い倒したい、

それがミエミエでうんざりする。

年金が破綻しつつあるのは若年者が年金を半分企業が支払ってくれる職業に

つけてないからじゃないのかな、

社員を全て派遣にして年金は「自己負担」にしたら

企業主たちは万々歳だろうね、自分たちだけは大もうけできる。

既に様々な職種が「派遣」で支えられて、

「大企業勤務」と言いつつ福利厚生を受けられない期間労働者が増えている。

守られるのはコネ採用者くらいか。

上の娘が誘われて一瞬だけ転職業者とかかわったとき、

とある大企業に「まずは派遣で入って」と強く勧められ

「派遣で入ったからと言って本採用になる確約はないですよね」などなど、

収入面で言っても保険、年金、その他諸々の福利厚生部分で

今の職業以下だったのでそこを言葉でつめていくと「ちっ」と舌をならされて、

その瞬間にたとえ転職するにしても、ここで世話になることはないと誓ったそう。

「細かいところばかり見て大きくものがみられない」ようなことを言われたらしい。

細かなところをチェックできるかどうかが、頭のよしあしの条件だけどね。

「自己責任」で動く人間に必須の能力だ。

そこははてなでよく叩かれる某社ではなく、

はてなでよく広告される「素敵」新サービス「ぷらっとふぉーむ」だったよう。

最近、私は朝日新聞が煽っているのを見かけると、

あーこりゃ、ダメだ、と思うようにしている。

朝日新聞に入局した新入社員は3年でどれくらい辞めるんですかね?

そしてどの程度ステップアップして「羽ばたく」んですかね?

聞いてみたいもんだわ。やれやれ。