正月・ねほぱほ。

今年の正月は家族で「ねほりんぱほりん」三昧をした。
娘たちがそれぞれの部屋でも見ているらしく、上の娘がNHKのヘビーユーザーなのは知っていたが(なぜなら受信料を自腹で払っているから)
下の娘が録画して欠かさず見ているのには驚かされた。「人間勉強になる」と
下の子いわく「工学部女子、体育会部活人間の2重苦を抱えていると一般社会の動向に疎くなる」とは、ほんまかいな。
ほどよい30分番組で、可愛い豚のぬいぐるみとよく出来たモグラのぬいぐるみ、やや雑な作りのカエルが妙に心を癒してくれたりして、
たぶん、我が家の女3人はモグラのパーソナリティー「山ちゃん」が好きなんだな。
「山ちゃん」はマイダーリンに似ているのだよね、妙に面倒くさくてまじめなところが。
再放送の「ネットキラキラ女子」を見て、私はこういうのはてっきりどこかのネット会社がやらせているのだとばかり思っていたら
「費用対効果がなさ過ぎですよ」と娘たちに言われ、
「じゃあ、こんな馬鹿なことを金ももらわずにやってるのか!」と驚くと、「ママったら、なんてみもふたもないことを」とあきれられた。
私はてっきり1アカウント製作で1円もらえる商売をやってるんだと思っていたなあ。
取材されていた「自称港区OL・実際は関西の事務職員」女子は努力家で、家族全員「偉いねえ」と感心し、
マイダーリンはその高い能力をほかの事に生かせないかと惜しむが、娘たちは、こんなもんじゃないのか、と、
結局、一般庶民の高い能力なんて使い捨てになるのが関の山じゃないか、
ならば自分が満足することに使ってもよかろうと私はシニカルなのでそう考える。ほめられることでは、もちろんないけどね。
お正月バージョンでは、私は途中で寝てしまったので、最後まで見なかったが、後で娘たちが教えてくれたところによると、
「自称港区OL」さんは、もうNHKに取材されたことで「成仏」されたようで、ちょっと残念。誰かに見つけて欲しかったんだね。
マイダーリンが妙に気に入っていた「ハイスペ婚の女」は私は感心したものの娘たちはどう思うか不安(?)だったが、
二人とも「えらいねえ」と、否定要素は見当たらないようだ。
「こんな風にがんばらないといけないのかねえ」と二人がため息をついていたのがなんとも。
「3枚のハンカチ」にやられたようで、二人ともが「可愛いタオルハンカチじゃだめかな」と、
大体下の子に至っては手を洗ったとき、友達(男)にハンカチを貸してもらってる始末。常に誰かに面倒を見てもらってるわぁ。(涙)
マイダーリンになぜこの「ハイスペ婚の女」が好きか聞くと
「この話はきれいに落ちがついてる、こんな嫌な女が欲しいものを手に入れても、結局満足できなかった、は当然だ」と、
これもお正月バージョンでは、がんばって手に入れたハイスペ夫と別れて趣味の合う不倫相手と結婚を目指すんだそうだ。
なんとなく、不倫相手のほうがお金持ちなんじゃないかと思った。いまどき「和歌」を贈る人なんていないしね。
ハイスペ婚の彼女は「東大」にさえこだわらなければ満足な結婚が出来る、を学んだんじゃないかな。
たぶん、彼女が思ったほど、東大卒・会計士の夫はお金持ちじゃなかったのかも。
30代後半・東大卒・国家資格持ちで1千万少し超えの年収は必ずしも「高い」とはいえないからなあ。
おそらくは彼女が求める、子供を産んでも満足する生活はその彼の年収では難しいんじゃないかな。
彼女は子供を持つなら、ハイクラスな教育を望みそうだし。
なんだかんだで私も「黒い」わ、ただ目標を持って努力する彼女たちは偉いので、私もそれを見習おう。
先日見た「億り人」は途中から胸糞が悪かった。
数が好きで投資にはまるのは理解できたが、彼女がいながら、ほかの女性をとっかえひっかえするのを自慢げに話すのを聞いてうんざりした。
「努力」する人は尊敬するが、ただの「餓鬼」は嫌いだわ。
「億り人」のやり方は「ハイスペ婚」の女に通じるところもあるのに、これがいわゆるジェンダーバイアスかな。いやはや。