米国選挙雑記。

トランプ氏の顔を見るたび、私はかつてロシア(ソ連?)の政治家「エリツィン」を思い出す。
桜玉吉先生が「今日のトランプ君」なんて「ゲイツちゃん」みたいに最後は「キシャー!」となる漫画を書かないかな。
選挙戦番組は日本も米国も出演者がまるで狐に包まれたような顔をしていたけれど、
米国は「レーガン」なんて元俳優が大統領をやってたこともあるしね。
そのときの「ロン・ヤス」なんてやってたのをちきりんさんがつぶやいてたな。
日本の政治家のほうがアメリカより「どうよ?」なのを多く輩出しているわけだから、日本人がさほど落胆することもないがな。
年寄りの私は「横山ノック」が府知事をしていたことを覚えているわ、、それでも社会は崩壊してないしね。
先日、勉強ばかりして頭が煮えている娘に大統領選の話をすると
「ネットでトランプさんの顔を見たけど、どうしてこんないかにも悪そうな顔の人が人気なの?」と聞かれ、
ネットに上げられている画像がかなり作為的なんじゃないかなと答えておいた。とりあえず彼が「悪相」なのは事実だわ。
ところで今回の大統領選に間に合うように読むはずだった町山智弘さんの「さらば白人国家アメリカ」を今非常に感慨深く読んでいる。
町山さんも「ヒラリー押し」だったんだな。
でもこの現象、はてなでは嫌われ者だが、英国の離脱選挙のときと同様、「メイロマ」氏の意見が最も腑に落ちる。
「日本人、リベラルが住む金持ち地域にしか住んでないじゃーん、私もそうだけど」ってのに笑えるわ、
「見えてるものが違う」を現すのにこれほど説得力のある言葉はない。
私はここ何年も叫ばれている「中流が消える!」「中流はもういない!」の言葉の有効性を考えている。
トランプ氏は私がテレビをつけたときは常に圧勝で、結果も見間違いのない勝利で、
その支持者はどうやら「アメリカの最低のろくでなし」ばかりでもないらしい。
トランプ氏が多くの票を集めた世帯年収は決して低くはなく、さほど頭も悪くはなさそうなまさに「中流層」で、
彼らが簡単に消えるとは私には思えない。
次の大統領を「困った奴」と十分認識しながらも、現在に疑問を感じている層がここまで多いとは、
中流が消える!」は大多数に呼びかけるのに有効な脅し文句だけど、現実はそうでもないのかも。
もう言葉で脅しあう世界は消えてもいいころだ。日本も、また。
面白い選挙戦だった。日常に戻るかな。