雑談。

先日見た「スタンフォード監獄実験」番組で、考えてみれば、「看守」役もまた、実験を仕切る人間に支配される側だったのだよなあ、
いわば「中間管理職」的立場で、こういう状況が一番、人間にはつらいのかも。故に暴走もしやすくなる。
しかし、人間は常に自分をそういう立場におきたがるのかも。たとえ、自分が最高指導者で最高責任者であったとしても、
「実験をする側が持たなければいけない使命!」だとか、もっと簡単には「神から授かった使命!」だとか。
人はやはり責任から逃れたがる生き物か。つらいなあ。
環境を安定させるには異物を入れておくに限る、の例で、面白い短編を思い出した。
「サキ」と言う英国の作家の作品に「ミセス・ペンザビーは例外」がある。(Excepting Mrs.Pentherby)
内容は女性の多いグループを安定させるには、わざと異端を買って出る女性を入れておく、てな話で、サキのブラックユーモアが映える。
サキは1916年に没しているので、今年は彼が亡くなってちょうど100年か。
英国では盛大に「サキ・没後100周年がー!」とはならんな、そういう作家。(涙)
でも私はディケンズと並ぶ作家だと思っている。
そういえば今は夏休みなので、私が勧める本を明日にでも書こう。誰向け、と言うのではなく、今現在の記録として。
数年たって、それらを超える作品を読むことが私にあるだろうか?と言うことで。