「能力」の方向性、、(?)

我が家のお嬢様が無事社会人になって、仕事も順調にしているようで、ほっとしている。
「就職先を3ヶ月足らずで逃亡」なんて話も聞くんで、3ヶ月は続いたわ、、
と志の低いことを私はつい言いがちで、もっと自分の子供の出来の良さを誇らねば、と反省している。
私の志が低いのは、心配しかしない自分の情けない性格のせい、とほほ。
たった「3ヶ月で逃亡」はさすがにレアケースだが、よく聞くのがせっかく大手に入ったのに「3年」もたない話。
詳しく言えば、「3年足らずで化けの皮が剥がれる」つまり、就職試験時、面接が異常に得意なタイプに多いらしい。
「どこに行っても使い物にならないくせに、面接の時に口だけは達者、これだけ達者に話せるなら、何かできるかとつい騙される」
とは、人を採る立場になって○年の私の兄弟のお言葉。彼は「新卒で入った会社に3年いない奴はダメ」説を唱える。転職組を採るとき、職歴のそこを見るそう。
「新卒で外資系に入っても2年足らずで「戦力外通告」されて、転職しても2年持たない奴」
「親のコネで日系大企業に入ったくせに「仕事ができない」を「合わない」にしてやめてきた奴」
「俺は今までどれだけ「元○ッキンゼー」なんてのに会って来た事か!」
「山ほど「元」がいるってことは山ほど採っても山ほど辞めさせるってことだから」と我が兄弟。
ネットで調べると「マッ○ンゼーブランド力を見よ!」しか出てこないなあ。外資系は広告がうまいね。
事務所自体が広告で培われているから社員も「広告力」で採るのかもなあ、
我が兄弟はヘッドハントされてきた人間なので、本人の面接スキルは低い、故に面接スキルの高い人間に騙される傾向がある。元技術畑は辛い。
私が思うに「入るだけが目的の人」が外資系には多いんじゃないのかな、
その「ブランド力」でこの先やっていくつもりなら、「入ることのみ」が大事で、そこで「続けていく」は考えていない。
実際、知る人ぞ知る業界No.1の会社に所属した会社の「ブランド力」で面接までこぎつけられるわけだから、そのネームバリューは計り知れない。
私の兄弟は口を極めて「仕事ができない!」人間を罵るが(彼は自分ができる人である)
多分能力の方向性が、ブランド力を渇望する人間と、仕事を続けてやっていく人間とでは全然違ってるんだろうと最近思う。
なぜそう思うようになったか、はまた次回。