帰ってきたおきものがたり。(その2)

洋服を着こなすのには「美点」であっても着物を着るには「欠点」になるのはもうひとつあってな。
それは「腰の位置の高さ」なのだよ、つまり「足が長い」!それがこんなにも欠点になろうとは。(涙)
娘の腰の位置で帯を結ぶと私が思い出したのが「曲がるストロー」、上の方で「ジャバラ」になっているあれね、それ、そっくり。
全国展開のレンタルショップで娘のリクエストに応えて(それにしてもなぜ、うちのお嬢たちはまず「赤がいい」というのか)
地色が赤のものを見せてもらったものの、これが笑ってしまうくらい「似合わん!」
まあ、元が「キテレツアート女子」ファッションなので、急に古典柄の着物を着せたところで違和感はあるわな。
それを間引いて、着付け用の胸に厚みを加える補正用の簡易下着を着せても全く似合わん、着付けの人も困ってたがな、
「お嬢さんの場合、「肩」にもパッドが必要ですね」などと、
もりもりのアメフトのようなパッドを入れたところで、小顔であるのは隠せないのよ、、、そう、和服は「大顔」の方がよく似合う。とほほ。
ごくフツーの着物は絶望的に合わないことを確認しただけの一日にボーゼンとする母親、本人は「てへぺろ」みたいな、
下の娘は困ると何故か笑う、上の娘は不機嫌になるが。これはこれで困ったことよ、ストレスが溜まらないか心配になる。
本人曰く「不機嫌になっても見つからないものは見つからない、そんな無駄なことにエネルギーは使いたくない」とはっきりしていて、
その時は1日しかなかったので大学にとんぼ返りして
「まあ、きっとなにか見つかるよ、ママ、見つけておいてね」とヘラヘラしながら帰ってしまった、おぉおぉおぉおぉ、、エンドレス。
多大なお宿題を授けられたかあちゃんは、丸投げに途方に暮れるのでした。(続く)