帰ってきたおきものがたり。(その3)

明日からしばらくネットを休むものの、過去の自分を途方に暮れたままにするのもアレなので。
さて、しばらく間が空いて3月にバタバタ「明日から帰るよ!」と連絡があったその日に、
3年前の上の子の時は取り扱いがなかった地元では有名なレンタルドレスショップから「振袖も始めました」手紙が届き、カタログを見ると、
「おお!」と思うものが。明治・大正ロマン風の少々「キテレツ」系なおキモノが。
どのように「キテレツ」かというと、濃い紫地にオレンジの縞柄や波しぶき風の模様、そこに花が飛んでます、な、しかし実にバランスがいいのね、
これはお嬢の気にいるだろう、と帰って早速見せたところ、「これを借ります!」とすっかりその気に。
しかし、カタログが届いた次の日に行ったというのに「もう借りられてます」、なんでカタログに載せるねん?
ハー無駄足だったわぁ、で返してくれるほど、レンタルブティックは甘くない。
いろいろ出してきてくれて、全国展開店よりは面白いものもあったのだけれど、カタログにあったものを一応着せてみたところ、これほど似合う着物はない。
なんかえげつない柄であればあるほど、似合うのよね、、、これ、うちの子以外で似合う子、本当にいるの?と聞きたくなるほど。
しかし、私は気がついた、着物の柄行がごちゃごちゃしていればしているほど、うちの子には似合うということを。
普通、振袖は上半身がすっきりしていて、だいたい片側に少し柄が入るだけなのだけれど、我が子が似合うのは両肩にこれでもか、これでもか、とえげつない柄が
入りまくった(「総柄」というのか?)モノが特に似合う、
つまりすっきりしすぎている(貧弱とも言う)厚みのない体を柄でごまかせる、(体に厚みのある子はこの手のは多分似合わない、ゴチャつくので。)
そして長すぎる首がえげつないほどに入る柄をスッキリ見せる、
「これでもか!これでもか!」と地色が何かわからないくらいに柄が入りまくった、大正ロマン風レトロおキモノが似合うのよねー、
何を着ても「キテレツ」個性にぴったり。しかし、そういう柄は今流行り始めているようで、そこにあったものはほぼ借り手が決まっていたので、別の店へ。
結論から言えば、見つかったので、1週間後にその顛末を書くざんす。しばらくネットはお休みざんす。