教育雑記。

そういえばここ数年、子供たちの先生方が全員、地元教育大出身者で、なかには幼稚園から教育大付属、要は地元を一歩たりとも出たことがない先生が
多い現実を見て、これじゃ、受験指導なんか、うまくいくわけないわな、と呆れた。
下手すりゃ、地元教育大進学だって「推薦」だったりするものね、キリキリしたセンター入試の辛さが全然わからない。
上の子の担任がそうだったな、もっと力を入れないといけない時期に、どこか他人事、ま、他人のことであるのは確かだが、
もうちょっと、どうにかならないか、と思ったものだった。
ご本人は典型的な「地元いいとこのお嬢」の王道、「一家眷属すべて教育関係者、本人は幼稚園からずっと教育大付属、そのまま地元教育大卒」であったわ、
我が家の近くに住んでいて、昭和の頃、どんなに怖いPTA母ちゃんだったろう、と思わせるお母様と、買い物してる姿を時々見かけた、未婚で今もご実家に同居なんだなあ、と、
なんか、人として期待するのが間違ってる気がした、「家族」を未だ「卒業」できない人に、何ができるわけでもないしね。
それはともかく、東京の御三家私立に子供を行かせた身内が受験勉強に関してしみじみ言ったのが
「自分よりはるかに頭のいい子供を教えるのは大変、高校生くらいになれば、学校の先生より優秀な子供っているからね、
それでもそういう子供を指導する「ノウハウ」を知っているのが私立校、だからこそ、行かせる意味が有る」と、
それは確かに、下の子の受験の時でも担任の先生は「僕は、県外に出たことがないんで、」てなことをよく私に言いましたわ、
「地元を離れて受験することはよくわからない」って、まあ、前で慣れてるから、別にいいけど、そういうことを子供の前で言ってもな、とは思いましたがな、
なんか全てを親に丸投げするのね、責任もって指導する、という姿勢は見せないの、とは言っても、正直に「わからない」と言えるのは偉いとは思ったけど。
教育現場に似たような先生しかいないのは私は大問題だと思うし、特に公立中学でもそういう先生が多くて、
要は、子供たちの家庭環境と、先生の出身家庭とがかけ離れすぎている、その乖離は深刻な問題を孕むと思うんだよなあ。
お互いが理解できないまま、何が教えられるか、勉強すら、もう共通言語ではなくなるんだわ、
その必要性が現実味を帯び無いものね、そもそも先生自体が狭い世界から出たことがない。
大阪の公募校長は散々だったが、なんとなく橋下市長がやりたかったことって、わかる気がするわ、
「ほかの世界を知っている人間に教育現場にいてほしい!」は、保護者の言えない叫びだもの。
ま、多分こうも学校の先生の世界が狭くなったのは、教職免許の取得方法が複雑になったせいかも、
教育系の学部以外で教員免許を取るのは最近は大変だと聞く。大学院に入ったほうがいい、とさえ言う人が居るものな。
教育現場の何が問題か、がわかるのはいつになるか、研究者がこれに気がつくにはまだかかりそうな気がする、研究者自体の世界も狭いからね。
いやはや、ほんまにもうね、、、ととりあえず終わったものの、いろいろ苦労した私は忸怩たる思いを未だ抱えているのでした。