選挙の日ですが。

「八重の桜」を録画で早送りで見ているのだけれど。
これって「太平洋戦争は正しかった!」と言われているようなもんなんだよな、と今日の朝日新聞の紹介欄を読んでしみじみ思ってしまったわ。
「正しいから戦う!」って、すみません、この大河、打ち切りにしてもらえません?
もうこの「正しいから!」って理屈が嫌で嫌で、「わだすが会津を守る!!」以上にしらけてしまって
はて、これは右傾化のご時世、「太平洋戦争リスペクト!」ってことなんですかね、
こんなものをぬけぬけと「美談」として大河でやる意味がわからない、
会津応援!」って、ぼろっ負けに負けた戦争を「こんなに頑張りました!」って美化することなんですかね。
どこかの誰かが、「会津出身の人間が日本軍に多く入ったせいで太平洋戦争で「欲しがりません!勝つまでは」思想が流行った」と
珍説を唱えていたけれど、納得してしまいそうだわ、
身を削ってまで「正しいを貫く!」が道徳になるのってどうよ?そんなの個人の領域だけで収めて欲しいもんだわ、
ここまで悲惨この上ない戦争を「美しい戦争」にしてしまうことって「あり」かね?
じゃあ、今の福島の状態も「正しいから頑張れ!」で終わらせるの?「正しい」ってことに意味はあるのかね?
会津は戦争に追い込まれた!」となってるんだけど、
これって「太平洋戦争リスペクト!」派が「日本は戦争をせざるを得ないよう追い詰められた!!」に酷似していて、
西郷頼母の一族が自刃したのも「ひめゆりの塔」に見えてくるし、
装備もなにも全てにおいて劣っていたのに「こんなに頑張った!」とやられると、
「竹槍で敵兵を!!」の太平洋戦争を美化したいわけ?なんて、
そういえば黒木メイサが文字通り「薙刀」(=槍)で戦っていたわね、いやはや、ほんま、鬱陶しい。
なんだかんだ言って太平洋戦争で無傷だった人間はその戦争を「美しく」したいんだよな、
悪いけど、私の祖父なんて、貧乏漁師の息子で、苦学してやっと医者になったのに、軍医徴用されて爆死だよ、骨も帰ってない。
それもその戦死が公報として入ったのは戦後、数年経ってから。
死んだのは早いうちにわかってたんだけど、「死んだ」を国が認めると金を払わなければいけないから
なるべくそれを遅らせる、ってけち臭さに泣けるわ。
そんな「戦争」が「正しかったから!」とやられるとどこの誰かそれを言う舌を引っ張って抜いてやりたくなる。
いやはや、全くもう、本当「八重の桜」はカンに障る、いいかげんにして欲しい。
勝てない戦争が正しくたって何の意味もない、「あの戦争は正しかった!」はやめてほしいわ。
「幕末ものはとりあえず見る!」をやめにしたくなる「八重の桜」、好きな人っているんですかね?
私は好きだった綾瀬はるかちゃんまで嫌いになりそうで、悲しいわ。