ル・カレ先生は。

「コーべ・ビーフがお好き」、らしい。
今、ル・カレの最新作「われらが背きし者」を読んでいて、やはり「コーべ・ビーフ」が出てくる、しかも詳細に。
去年の「ティンカー・テイラー」でハマって以来、一人「ル・カレ」祭りをやっていたんだが、
「ティンカー」シリーズの第2作「スクールボーイ閣下」でも、たしか年末に一気読みした「ロシア・ハウス」か「パーフェクトスパイ」か「影の巡礼者」かでも「コーべ・ビーフ」が出てきて、
「スクールボーイ」の時は、70年代の香港の話だったので「この時期に日本の神戸牛があったとは!」と感慨深かったものの、こう繰り返し出てくると
「お前はオバマかー!」と突っ込みたくなる、ル・カレ先生、そんなに「コーべ・ビーフ」お好きですかね?
80過ぎて、柔らかいものがとりわけ好きになったのかと思ったりしたが「スクールボーイ」を書いた頃はそんなにお年でもないはずだしなあ、
なんにせよ「金のかかる食べ物」として必ず出すのが「神戸牛」、いやもう、ありがとうと言うべきか、どうか。
昔「日本人以外サシの入った脂っぽい肉は好まない」なんて説をどこかで読んだが、なんだかんだ言っても、柔らかい神戸牛世界でも人気じゃないか、
しかし、最近はアメリカの「熟成肉」が流行りだよな、あれも柔らかいんじゃないか、結局人間は柔らかいものが、好きなんだよ、ブツブツ、、
なんて話は別にして、今回の「われらが背きし者」ではロシアン・マフィアがバカンス先の南の島に「コーべ・ビーフ」を取り寄せるシーンがあって、ご丁寧に神戸牛の育て方まで記述している。
本の半ばまで来て、何故か劣悪な食肉の話も出たので、何かの関連でもあるのか、と思いつつ、
とりあえず、ル・カレ先生は「神戸牛」がお好き、ということをメモ。
今読んでいる本は「ティンカー」シリーズと違って大判で大きな文字で、年寄りには読みやすい作りとなっている。
「ル・カレ」なんて年寄りしか読まないせいか?
しかし英国の小説家は長生きでかつ現役だ、ついこの間はもう90歳近いP.D.ジェイムスが「高慢と偏見と殺人」なんてのを出したしな。
これも読む本リスト入りで電子書籍で買うか、どうか迷っている、その値段差はたった200円なんで「本」として買うか。
ル・カレの「われらが背きし者」はすぐ読めそうなので、また記録予定。で、未定であるのであった、、