成人式雑記。

まずはお着物。
3分の1がレンタル、3分の1が作ってもらったもの、残りの3分の1が「お母さんの振袖」、
「お母さんの振袖」を着ている子が結構いたのに驚いた。私の時はバブルだったせいで古い着物を着る子はほぼ皆無だったなあ。
今の子供たちは古い着物をとても嬉しそうに着ているのがいい感じ、お母さんも幸せそうだしね。
しかし、着物にも歴然と流行り廃れがあるもんだなあ、「柄」の入れ方に「昭和の香り」がするんだな、
当時の若い目にはそういうものは見えなかったが、「昭和の古典柄」という独特の柄行が中年になった今の目には見えて感慨深かった。
私は古い着物もいいな、と思ったので、同じく娘を成人式に送り出した知り合いに言うと「えー、古臭くてかわいそうやん、気の毒やわ」と
うむ、こういう考え方もあるな、ピカピカの若い顔にピカピカのイマドキ着物を着ているほかの子と比べれば、
退行した色の着物はちょっと地味な印象だ、着付け方もどうしても「昭和」的になる、これは不思議だった。
知り合いいわく「レンタルに勝るものなし!」と、なんだかんだ言って汚してくるものね(涙)
買った派は「クリーニング代がいくらになるか、、」としみじみ語っていた。
地元で進学、就職した子はだいたい買ってもらってたな。
朝早く、着付けのために美容院に娘を送っていくと、自分で軽自動車を運転して来ている子がいて、着物姿で運転するんかいな、若いって無謀、などと、
ただ、この手の若い子はとてもしっかりしている印象、
写真館でも見かけた一人で来ている女の子は自分で着物をレンタルし、自分ひとりで写真を撮りに来ている、「親」がしてくれるわけではないのを
全く気にかけた様子ではないしっかりした印象が素晴らしかった。つい、我が子と比べてしまうわぁ。
でも彼女たちは就職している子達だしね、社会を既に1年以上知ってるのよね、、
写真館といえば「あんた、しっかりものっぽいけど、まだ男の選び方は未成年やから、飽きたら早めにこの男は捨てな」と言いたくなるような
アホ男を連れている女の子がいて、これもまた別の意味で感慨深い。
美容室に「彼」が迎えに来ている女の子もいたな、(そちらも少々「ビミョー」な、、、)いやまあ、おばちゃん的にウケが悪げな男の子って感じだけなんだけど。
小学校以来顔を見たことがなかった、我が家で誰も攻略できずにあったゲームをひょいひょいと動かしてくれたかつての「ヒーロー」がニコニコしていたのが
見られて嬉しかった。「大きくなって、、」とよその子を見ても涙する、ドライアイ気味な年寄りにはちょうどいいイベントであった。おしまい。