雑談。

身内はヘッドハンティング外資に勤めたことがあって、
当時一番辛かったのは「目標」を自分で決めさせられてそれを達成したらまたもっと高い「目標」を「君ならできる!」と
外国人上司に叱咤激励されたことだそうで、その押し付けられた「目標」を肩で息をしながらようやく達成すると
ものすごく軽く「出来たじゃないか、じゃあ、今度は、、」と笑って上を提示される、
これ以上それを続けると「死ぬ」、自分はこの白人のアジアの「奴隷」だと、
「もうこれ以上は無理」が彼らにはわからない、やれるだけやらせて、搾り取って、それでもまたなお、求める、
それがあまりにきつくて、どんどん上がる自分の値段に見切りをつけて3年できっぱり仕事を辞めたそう。
ちきりんさんはよく「経済とは常に成長し続けること!」を主張されて、だから外資で10年以上やれたんだろうなあ、
ずっと成果も収入も「上へ!上へ!!」を目指せる人にはあっているんだろう、「外資」、私にはそんな印象だ。
でも成長っていつかは止まるもの、「止めてはいけない」は正しいかもしれないけれど、限度もある。
ひとつの成長が終わったら、別の成長を見出すなら理屈としてわからないでもないが、なぜか一つの成長だけを続けようとする、
「維持」を目標にはできないものか、ま、ずっと上を目指したい!人ばかりが職業的能力を持つとは限らないということなんだよなあ。
「お金だけではない」の答えを出す人も、それほど少なくはないと、身内の話を聞いていると思う。
あんまり仕事ばかりして忙しいと「ランナーズハイ」な状態になるそうで、そこを超えて「もっと!!」となっちゃう人もいるんだろうな
と、お金はまあまあでそこそこ自分の時間があればいいと考える身内は言った。
とはいうものの、その身内は結局ボロボロしながら仕事を続けている、仕事は出来る人のところに集中する、
今の会社はもう10年以上になって採用だのなんだの、いろいろ手がけて、もちろん給料もまあいいんだけど、外資ほどではもちろんない。
でも「外資よりはマシ」と言う。彼は世間で非難轟々の「専業主婦」を雇っているがその手を借りないと生きてはいけない。
「専業主婦」の妻の仕事はある意味「外資」より大変なような、彼は仕事「だけ」しかできない人だものなあ、、、
私はいくら高い年収であってもこの身内の世話をするのは「イヤ」、同業の「専業主婦」にも拒否られる存在を我慢できるのよね、すごいわぁ。
私の身内はちきりんさんにはなれないなあ、ということで。特にオチはない。(つい「そんじゃーねー」と書きたくなるのをグッと我慢)