メモ。

佐野眞一「別海から来た女」を読み終える。
「東電OL殺人事件」を先に読んでおいてよかったな、
多分佐野氏の書き方に慣れていなければ私もアマゾン的評価だったかも。
「東電OL」の時にも佐野氏はたいへんお怒りで、これが彼の「芸風」というか、なんというか。
でもやはり「犯罪」に対して一般人は怒りを覚えるのが「フツー」なのだよね、
その「フツー」をあえて体現する、その表現方法を拒否してはいけないように思う、
ことさら様々なことをわかったように冷静を装って書く人は多いものね、どこでも。それをあえて「プロ」がしないのはプロとして腹が据わってる、かも。
内容に関しては明日以降メモしておくものの、読み終えて何故か思い出したのが、かつての私の同級生で子供たちの小学校時代の同級生の母親だったりして。
大変なデブな上に性格も悪く、虚言癖があるにもかかわらず(?)何故か結婚して子供がいるという事実に、
同じくPTA役員をしていたほかの同級生たちと驚愕したのだが、それ以上に驚愕させられたのが、なんと婿養子と子供たちを置いて「駆け落ち」をしたこと、
PTA役員どうしで「腰が抜けた」と、しかも「駆け落ち」をした事実を本人は隠そうとしない、
「愛の逃避行をしているので役員会にはいけません」って、いや、知りたくないから。
そしていなくてほっとしてるから、的な、つか、そんなことをわざわざ知らせてくるって「何考えてんの?」「自慢?」と、
とりあえず彼女のいない方が部会はスムースに行くので「よかったね」だったものの、
その後、婿養子とそのあいだに生まれた子供たちを追い出して新しい「夫」と「赤ん坊」を連れてまた自分の家に帰ってきたことを知った時には、
なんかもう、世の中、何でもありやね、腹も立たんわ、
「将来、あの人の一家が何か大きな事件起こしても全然驚かんよね」という結論が出たのであった。
そういう奇妙な人間、そのご一家というのは、世間に「フツー」に存在することを「別海から来た女」を読んで考えたのでした。
男関係が派手というのはあまり容姿とは関係ないことをこの年になるとしみじみ理解するわぁ。
いやはや。