イジメのこと。

大津の中学生が自殺したイジメ事件がひどい。
これだけ「イジメ」の事実が並べられても「違う」と言い張るのは何故か。
死んだ子ども以上に、今「イジメがあった」と証言した子どもたちを傷つけている現実に目をそむけている教育者たちなんて罷免を要求してもいいくらいだ。
先日、下の娘の高校でめずらしくイジメ事件があって関わった生徒全員が停学になったのは、誠に立派、と言うしかない。見ている側もイヤな気分になるものなのだもの。
で、「見ているだけをやめよう」なんて空々しい言葉が出てくるけど、かばえばかばった本人が標的になる場合もあるし、
それよりいじめられている人間がかばわれることでよけいにイジメがエスカレートする可能性を子どもたちは知っていたりする。
「おまえ、いじめられてるってまわりに見られてるんだぜ、情けないよなー」みたいな。
「子供の喧嘩に大人が出るな」なんてお題目をとなえる人がいるけど、凄絶なイジメは「喧嘩」ではないんだよ、
1対数人でやってるのは「喧嘩」ではない、「リンチ」だ、でも「リンチではない」と言い張るんだよね、数人で言えば「多数決」だもの、民主主義、最高。
イジメ事件がある度に、上の子が転校生をかばったのをひとつの原因としてイジメの対象にされた経験を思い出す。
あのとき、「いじめられる側の親の育て方が悪い」と言われた。
「いじめる側の親は育て方がいいからいじめるんですか?」と言いたいところだが、「イジメと受け取る方が悪い」と来る。
もうえんえんとまるでネットで粘着された時のようだ。
中学を卒業するまで、根も葉もない噂を流されたり、こちらがわからないと思いこんでいる頭の悪い嫌がらせをされたり。
自分たちが「正義だ」と周囲に「思わせる」ことが大事、なんだよね、相手が崩れていくのを待っている。
ばかばかしい嫌がらせは子どもが全国模試で名前が載るようになったらなくなった。なんとくだらない人間に絡まれたことか。
自殺するまでに追いつめられる子どもがいるのを知る度に「死んではいけない」とくり返したい。
「くだらない人間の一時期の馬鹿げた行為のために価値あるあなたの命を失ってはいけない」と。
それにしても大津のまわりの大人たちの唾棄すべき行為は許し難い。
周囲で見て傷ついた子どもたちを守ることも出来ないのか。情けない。