私の密かな戦い。

ネットで、「性犯罪に巻き込まれるのは被害者にも非があるから」発言を定期的に見る。
これって、誰か気に入らないヤツの「不幸」を常に願っているから出る発想じゃないかな。
「ミニスカートなんかはいているから、、」とか「夜中にひとりで歩くから」とか、
つまりはそういうことを「しそう」な気に入らない女がいてイライラ(むらむら?)させられ、「いつかひどい目に遭えばいいのに」と考えている、
で、実際の被害者と自分の気に入らない女を重ね合わせて溜飲を下げている、ッてことなんじゃないかなあ。
でも、たいていの女はレイプされることはないんだよ、それで「フツー」なんだわ、
ミニスカはこうが夜中に歩こうが、「犯罪者に出会う」事がない限り、人間は無事に過ごせるものなんだよね。
犯罪に巻き込まれる率はかなり低い、だからこそ、被害者の孤独と不幸は深い。
その不幸を「蜜の味」のように味わう輩が「被害者にも非がある」を言いたがるような、
それは人間的に恥ずかしい考え方だと気がついてもらいたいものだね。
それから「自衛」論。
その「自衛」が「役に立ちましたー!」って「多くの感謝のお便りが寄せられた」事ってあるのかな。
結局、犯罪に巻き込まれる人は少ないから、それが役に立つのかどうか、検証されることは、無いよな。
性犯罪者アンケートの結果って、警察の誘導臭がそこはかとなく漂っている気がするのだよね、
相手をしてくれる人にもよるけど、警察の基本的対応って「なるべく「事件」にはさせない」だったりするのよ。
だから「嫌がらせ」は「やったもん勝ち」だったりする、
昨日の度をこした嫌がらせの事件はそれまでの警察の対応に問題がある気がするわ。
嫌がらせははがきだけでも350通、それを保管しておいたのはそうでもしないと警察が動かないせいじゃないのかな。
ま、その話はともかくとして、私が情けなく思うのは、
なんで若い女の子が性犯罪者の「好み」にあわせて(?)服を選んだり、行動を制限されたりしなければいけないのか、
じゃあ若い男のために「道を歩くときいきなり因縁つけられてカツアゲにあわないような服装とか行動」も犯罪者にアンケートをとっておいてくれ、
それをしないのは片手オチだろう。
性犯罪に巻き込まれても訴え出た被害者に対する警察の対応はまだまだひどいと聞く、それが露わになったのがこの警察のアンケート結果だと思う。
「自衛論」って独特のおやじ的腐臭がしないか?
「オレが教えてやる!」みたいな、うう、反吐が出そう。私はこの手のマッチョ系思想に興味はない。
なんにせよ、マクドナルドのセットメニューよりも情けない「被害者にも落ち度が」と「自衛論」セット、
これをいつの日か、撲滅するのが私の密かな夢である。
私が性犯罪被害者に共感を寄せているのは、その立場と「イジメ」にあった人間が出会うさまざまな悪意や無言の圧力と
非常に似通ったものがあるからだ。
数年前に子どもがイジメにあったとき、忘れられないのはいじめた側の親が私に「いじめられる子は親の育て方が悪い」といいはなったことだ。
定期的に標的を変えてイジメをする子どもは「親の育て方が良かった」ということか。
このことはまた書くことにする。世間の無理解、理不尽に絶望せずに根気よく書き続けよう。