おきものがたり。(その4)

今、手もとに先日の振り袖の写真を見て、選んだものがやっぱり一番似合っているな、よかった、よかった、と納得している。
で、その似合う振り袖に行き着くまで、親子は放浪(?)をしたのでした。
一軒目では「これだ!」に出会えず、すっかりふくれっつらになった娘をなだめつつ、次の展示会へ。
お着物を着せてもらうのって結構疲れるのよね、、、
「おなかがすいた」と、時間を見たらもう1時前、なんだかんだで3時間近く着たり脱いだりをしていたか。
じゃあ、腹ごしらえをということで、ラーメン休憩。
「買う」か「借りる」か、娘ははじめ「買う」といっていたんだが、それは大学入学当時のことで、今は「借りるでもいい」と、
娘の大学の同級生には時々、とんでもない家のお嬢様がいてそのお嬢様方は振袖は「買ってもらう」だったが、それ以外の同級生は「借りた」人が多かったらしい。
同級生には浪人生も少なからずいて、「親に負担をこれ以上かけたくないから」などと、いまどきの子供は本当にけなげ。(涙)
「何回も着るものじゃないのにお金をかけるのは、、」の考え方に大分感化されたらしい。
それに当然のごとく買ってもらうお嬢様とは「レベルが違う」、そもそもそういうお嬢様は「地元」だ、
何回も展示会におばあさまやお母様と見に行って決めたお嬢様は地元の大学に通われていたな、
やはり着物とは「ぱっと行ってぱっと買う」ものじゃないんだろう。
親子で考えこみつつ次の展示会へ行くと、そこは全国チェーンではなくそもそもローカルの呉服屋さんがやってる「レンタルもあります」店で
待ち受けていたのが、私が二十歳のときから「この道一筋です!」な大ベテランのおばちゃん(おばあちゃん?)だったのでした。(つづく)