おきものがたり。(その3)

去年から今年にかけて、「二十歳の着物」のカタログを一番送ってきたのが全国チェーンの呉服屋でとりあえずそこに行ってみよう、
それからローカルの、これまた呉服屋さんが「展示会」をする日でもあったのでそこにも行ってみよう、
最近は「レンタル」も「買う」も呉服屋さんが扱っているようで、欲しいのがあれば「買える」のだし、便利かも、
とりあえず、「地色は赤がいい」だけ決めて、「親子でゴー!」と向かったのでした。
まずはじめに行ったのが全国チェーンの方で、ここは世話をしている人がパートのおばちゃんで、私とほぼ同世代、
あまり強く推してこないところが、私にはツボだった。
娘の言う「赤」の着物を、数十枚もだしてくれて、これでもか、これでもか、と着付けてくれたのだけれど、娘にはどうもピンとこない。
やはり着物にも「似合う」「似合わない」が明確にあって、最近の着物の柄のほとんどが「大柄」
それひとつを見ると大変きれいなのだけれど、娘に着付けると、お端折りの部分で柄がとぎれてしまう、
「最近の子は大体大きいから、、」とパートのおばちゃん、何故か私の娘たちは私より背が低い(涙)、
特に上の子は160センチに大分足りない、小柄なおばあちゃんたちに似たのよね、、こんなところで躓こうとは。
見て「きれい!」と思わせるのは大胆な大柄で、でも着ると「何かが違う」、
基本的に、上の子は色白で、着物がとてもよく似合うタイプなのだけれど、それはあくまで「似合う」着物の場合、
確かにどれでも「似合わない」事はないんだけれど、娘にとっては「これぞ、私の着物!」という「キター!!」感がない。
それに地色が「赤」と言っても「赤」もさまざま、血の色のように濃い赤もあれば朱に近い赤もある、
地色が赤でもすそが黒やほかの暗い色だと、「赤」の印象も薄れる、
それに「赤」の柄のパターンも傾向があって、やはり「古典柄」なんだけど、その古典柄が私の目には微妙、
私の好きなパターンに「束ね熨斗」と言うものがあるんだが、その熨斗の柄の中に小さく「リボン」や「バラ」があったりして、
ぬぬ、「イマドキ」であることよのう、、しかも「束ね熨斗」は背の高い子向けだと、トホホ、親に見る目がないわぁ、、
と、いうわけで(?)早くも親子で「着物難民」化しつつあるのであった、、、(つづく)