ディケンジアンは、どこにいる?

昨日、ウィキペディアの「荒涼館」の概要を読んで「これはひどい」と、なんで読んでない本について書ける人がいるんだろうなあ、、
少し調べればすぐわかることなのに、たぶん、荒涼館を読んだひとはウィキペディアに何が書かれているかなんて読まないのよ、
私も今回初めて読んだわ、まさかここまでひどいとは。
ウィキはこれを「概要」と呼べるのかどうか、編集はどうやら今年の8月なんだけどハテ、どこを編集したのやら。
最終部分だけでもはっきりと間違いが指摘できるので書いておく。


>「ジャーンディス対ジャーンディス訴訟」が結審し、リチャードは勝訴するが裁判費用のため全財産を失い、
参照(http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E8%8D%92%E6%B6%BC%E9%A4%A8&oldid=38629113

とあるものの、ちくま文庫「荒涼館」第4巻第65章(p357より)を読めば、「結審」はされていないのがわかる。
リチャードに有利な遺言状が審理される前に遺産そのものが裁判費用で消えてしまった、
つまり、裁判は「消失」して、リチャードが「勝訴」したわけではない。
ほかにも「エスタは若い男と結婚し」とか、確かにジョン・ジャーンディスよりもアラン・ウッドコートは若いがエスタよりは年上だ。
「書きよう」とは思うが、この書かれ方では、まるでエスタが「年下の男」にでも走ったかのごとく読まれてしまうんじゃないか、なんとも情けない。
ウィキにあるディケンズ評もひどいと思ったが、本当にディケンズは日本で虐げられてるわぁ、、(涙)
これは、ある種の知識人信仰によるものなんだろう、ディケンズは上流会層出身ではなかったので、当時の知識人からは冷遇された、
まあ、今でもベストセラー作家はクソミソにいわれるようなもんだ、
そういう流れを日本は信仰しているんだろうね、だから猫猫先生ディケンズを評価してくれるのはありがたいんだけど、
もうちょっと正確に書いてくれよ、
そしてディケンズを「女性嫌悪ホモソーシャル」ってのも、そもそも、もの書くような男に世間一般で言われるような「もてる」男はいないんだから、
どの作品読んだって「女性嫌悪ホモソーシャル」になるだろうに、
ディケンズで取り上げるべきコンプレックスはたぶん「階層上昇志向」、それがその時代背景にいちばんあった「診断」のしかただろうにね。
ウィキのディケンズに関して、私がわかる部分だけでも編集しようかとも思うが、
私よりも遙かにくわしいディケンジアンはこのネットにもいるはずなので、おこがましいか、とも。
もうしばらく様子を見て、変わりがないようなら、考えてみることにしよう。
なんにせよ、ウィキペディアは信用するな、ッてことがよくわかったのでした。
さて、今日気になったニュース、
「福島の花火が中止」って、「20以上の抗議の声」とは、つまり「30未満」って事じゃないのか、
なんで無視しないかねえ、、ノイジイ・マイノリティって言葉は死語なのか。私なら、そんな声は黙殺するけどな。
国際通貨基金前専門理事ドミニク・ストロスカーン、ホテル従業員と性的関係を結んだことを認めたとか。
なんだ、結局「やった」ンじゃん、金払いが悪かったんだな、
「やってから、払う」とか言って知らんぷりでも決め込んだんだろう、ホンマ、きたない男、
「道徳上の過ち」ってなあ、呆れてしまうわ。フランスの大統領が誰になろうがどうでもいいけどね。
ちきりんさんの新しいエントリは興味深い。薦めている本を探してみることにしよう。