哀しい話。

借りているブクマで「なんで理系は文系をバカにするんですかぁー?」の話を見かけて、その話のオチのくだらなさに死にそうになった。
「文系をバカにするような理系はバカでしかないよ」と、ついまともな反応をしようとした自分に泣けるわ。
そういえば、上の娘が「文転」した時は学校中で評判になった。
普通「文転」と言えば、理系にいるのに理系科目がぱっとしない、成績が伸びない子がすることだからなあ、、
ところがその当時でも上の子の成績は学年トップ、とくに理数系が飛び抜けてよくできていたというのに、
本人は「法学部に進む」と、その意思が固くだれも彼女をとめることが出来なかったのよ、もちろん、母親の私でも。(涙)
高校から理数専門学科に行かせるのは、よしあしなんだよな、とくにウチの子が通っていたところは「スーパーサイエンス」コースだったので、
「高大連携事業」というものによく参加させられ、大学院生と交流したのが悪かった。
夢を持って見学に行った某旧帝大の理系学部にて、酒臭い不機嫌な大学院生にさんざん絡まれて、
「あんな社会性のない人がいるようなところには行きたくない!」と、大学も考えてくれよー、社会性のない学生を夢多き高校生にあてがうなよ、
なんでも、その不機嫌な彼は「なんで、バイオなんてやりたいと思ってんの?」「もうダメだよ、全然、来たって、無駄」
「男が多いから来たいんじゃないの」云々、なんすか、これ。
これが、イマドキの理系大学院生すか、「チョー、サイテー」と、女子高生でなくても言いたくなるわ、
「そんな人しかいなかったの?」と尋ねると「女子の学生さんはいい人だった」と、でも数が少なくて、
「あんなヘンな人ばっかりにかこまれて、実験なんて、よほど根性がないと出来ない、私には、無理」
高校でも連携事業による実験をやっていて、それが非常に長くかかること、グループのメンバーと煮つまることなんかを
すでに学習していた娘は
「理系には行きたくない!」と、どれほど数3の成績がよかろうと、「出来る、とやりたい、は別」などと、
「医学部」も「論外」と言うしね、、、トホホ、ホンマに頭のいい子というのはむずかしい。
そして学校もスーパーサイエンス専任の教師が、もう遠慮なくはっきり言うわ、「クソ」だった。
成績のいい娘に「結果を出せ、結果を出せ」と、「理数の成績がいいのと、実験の結果を出すのとは別物!」と、
そんな、高校生にすらわかっている無茶をさんざん言って、
そもそも、娘は化学が好きだったのに、その先生が化学の担任であったばっかりに「もう化学はうんざり」と
教師が有望なはずの学生の芽を摘んでどうするんだよー、「とにかく理系はもううんざり」と、
ああ、理系特化学科になんか行かせるんじゃなかった、「理系なんて、クソ」とだけ覚えて卒業したわ、(そんなことはないか)
なんにせよ、理系は頭がいい、なんてのは「幻想」
つか、ある種の理系の人間は理系の人間であるというだけで許される、の幻想を捨ててもっと「社会性」を身につけてくれよ、
と心から思うのであった。
社会性のある理系の人間もいっぱいいるのは知ってるんだけど、たまたま、娘にはクソな理系人間に巡り会ったばっかりに
文転してしまったのでした。
ま、今、本人は、楽しそうに大学通っているんで、いいんだけどね。
娘は高校で数学の天才に出会った。それはいい経験だったようだ。
数学の天才くんはおもしろい子だった、でも彼も社会性はいまいちだった。
でも「天才」だから許される、「天才」レベルでないと社会性のなさなんて許されないことを学習しましょうね、、、
(涙)