「けっかい」、、、

週末、平野啓一郎「決壊」を読んだ。
先日読んだ平野さんの「団塊論」が面白かったので、小説も読んでみようかな、と借りてきたんだけど、「感想」は。
「なんじゃこりゃー!!」、「この怒りをネットではらさでおくものくわぁー!」といきこんだものの、
ふと「著者紹介」を見ると、なんと、平野さんはこの「はてな」内でブログをされていらっしゃる、
最近、多少ネットでの「社交性」を重視しようかな、と思っている私としては、これはみそもくそも一緒にしたアホは出来ん、と思いつつ、
「心の叫び」は押さえると「私」が「決壊」してしまう。きーぃ、にくーし!ネット社会!!!
いや、面白い小説だと思ったよ、二日で一気読みできたしね。でも、平野さんは中、小編小説作家じゃないのかな、
無理して話題性のある長編を書かなくても、そういうのは浅田次郎にでも書かしておけばいいざんすよ、
なんか、悪い編集者にでもとりつかれてんじゃないか、と思わせるおかしさが感じられたな。
だいたい、私はものすごく細かいことが気になってしまうんだよ、
まず、はじめの方に出てくる主人公(?)の情事のお相手の描写に、「バレンシアガ」の「エディターズバッグ」と「シャネル」の「アリュール」が出てくる、
私の中では「バレンシアガ」の「エディターズバッグ」をお持ちの女性がいまだに「アリュール」をおつかいになるとは思えないんだな、
流行の最先端を行く人は香水も常時かえるものね、「アリュール」はセンス的に「古い」!
(気がする。私も持ってるざんすよ、一時期「ヘアミスト」がそれだった)
で、何故か主人公が「ペリエ」!をよく飲む、「ペリエ」!!今、どんな田舎のディスカウントドラッグストアにでも置いているあの「ペリエ」!!!
10年前ですら、どこにでもあった「ペリエ」!!!!
ひょっとして「中国産」じゃないか、と疑わせる(「コントレックス」がそうだったような、、)「ペリエ」!!!!!
それが「とっても都会的で「おされ」な僕の生活」の「小道具」として使われてるようで、ああ、京大生の鈍くささがここに臭うざんすよ、
だれですか?バブルの腐臭がする「おされ」系な「情報」を純朴な元京大生に与えた人は。(涙)
せめて「サンペリグリーノ」ぐらいに出来ませんかね?
ペリエ」、うまいと思って飲んでるざんすか、「おフランスの味」だからじゃないんすか?
日本人はどっちかって言うとイタリアンなお味の方がなじむざんすよ、「水」は「雰囲気」を飲むもんじゃないっす、などと、個人的味覚でぶつぶつ。
ほんで、別の情事の相手のバッグが「黒のプラダ」だったり、(あうあうあうあー、、、と腐ったバブルおばはんがうめくです、、)
夫のいる情事の相手との週末旅行が「京都」だったり、(で、「詩仙堂」に行くんだよー!(涙))
だれかー!渡辺淳一大先生をお呼びになってぇー!!「失楽園」がはじまってますぅー、、、と、前巻はそういうので終わっちゃうんだけれども、
そもそも、本の「作り」として、前巻の「オチ」が表紙に書いているのってどうよ?「いつ、こいつは死ぬんじゃー!」とイライラしちゃったよ、
また、死ぬ人とその兄弟である主人公(だよな)の「会話」が「ありえーん!!!」
ええ年の「男」兄弟が「僕はおまえを愛してる」みたいな会話は「しない」と思うのよ、
それとも、私の兄弟だけか?「フツー」の会話が「業務連絡」なのは。
わが兄弟たちとの大人になってからの会話の掟は「簡潔に、わかりやすく」なんだな、
「お互い、ヒマじゃねーんだよ、いちいち、兄弟げんかのあれこれなんか今頃蒸し返せるか!」って、
まあ、数限りなくやってますからなあ、、我が家では。(遠い目)、3人兄弟だし。
いや、それはともかく、ネットで見ると、この小説、評判いいようですなあ、、、
でも、小説的「おされ」度としては今、朝日新聞で連載している森見登美彦の「妖怪ぽんぽこ仮面」(タイトルは全然違います)の方が「上」ざんす。
今「私」が決めました。(きっぱり!)
そういや、「渡辺淳一」的「情事旅行」の中では「ペリエ」ではなく「ヴォルヴィック」が出てましたな、ああ、「おフランス」(涙)
くだらないことにばかりとらわれて、「文学」がわからない小市民な私、不幸よねえ、、、
それでも感想はまた続く。(予定)