教育雑談。

昨日、ふれた記事は東京大学准教授(動物学)の松田良一さんが「私の視点」に書かれた
「羊水発言 学校で教えられているか」で、スクラップしたのを読み直すと
「羊水」の詳細を日本の教科書には載せていない、という内容だった、「生殖」は私の勘違い。
で、小学生の「生殖」分野だが、やはり5年生の「発展学習」あるいは「選択」となっているので
好んで先生が取り上げない限り、教えられることはない。
特に私が住んでいる保守王国で「とんでも親」率が昔から高い地区ではそのような「地雷」を踏むことは先生も出来ないだろう、
先日も「餃子」に関連して中国産「缶詰マッシュルーム」に脊髄反射した親がいたようだし。
(ちなみに最近「右」がかった人は何故か「食の安全」とか「エコロ」方面に向かってるね、
昔、西原理恵子さんだったかが「転びサヨクは「エコロ」に走る」と書いてたのを思い出す)
「人権教育」と「性教育」をペアにして、わが子達の小学校では「エイズ問題」をよく取り上げる。
エイズの人を差別してはいけません」「エイズは簡単にうつる病気ではありません」と教えるのは大変結構なんですが、
ちゃんと「セーフセックス、ウイズコンドーム」も教えてもらわねば、なんのための「教育」やら。
でも「性教育」と聞けば「イヤらしい、きぃきぃきぃ!」と騒ぐことがご自分の「上品」さを印象づける唯一の方法のように
思ってる人がいるからな、彼らの主張によると「そういうこと」は子供は「自然」にわかる、そうですが、
どこでどのように「自然」に教わるんでしょうねえ、、、「ケータイ小説」で?私にはその方がよほど怖い。
変な人のくだらない思いこみで「学ぶ機会」を奪われているのが残念でならない。
小学5年で「発展学習」として「選択」」されるにしても、その頃にはもう早い子は生理がきていたり、
男の子は声変わりしていたりするから少々遅い気がする。
身体の成長が早い子は小学校時代、何かと肩身の狭い思いをする。
男の子で「生えている!」とはやし立てられたり、すでに体臭があってそのことでいじめられたり、
身体が大きくても心がその見かけに追いついていないとバカにされてしまう、
いじめられて泣き出すと身体が大きいから「見苦しい」と受け取られるし、まったく気の毒だ。
女の子でも「ブラジャー」が必要な状態であっても他の子に見られるのがイヤだと恥ずかしがってしてくれなかったり、
自分の身体の成長を素直に受け入れられない時期にやっと、その仕組みを教わるのではなあ。
そういう時期である高学年の子供に「成長」を素晴らしいことだとして教えるためには先生の高い技量が要求されるし。
ま、あんまり早い時期に色々教えると忘れるだろうしな。
上の子が初めて通った1学年一クラスの小さな小学校で、1年生の時、総合の時間に
「男の子や女の子の大切なところは「性器」と呼びます」と先生が教えると、クラスに「せいき(清輝)」君と言う名前の子がいて、
「せいき君の名前は、おちんちんなんですか?」と大まじめに質問した子が出て、これにはとほほ。
清輝君は泣いちゃったらしい。質問した子に悪気はなかったけど、子供ってどうして「クレヨンしんちゃん」的発想をするかねえ。
教えるって本当に難しいと思うわ、本当に何が、いつの時期がベストであるのか、まだまだ試行錯誤と言ったところ。
上の子がはじめに通った学校では何故か1年生で「精通」まで教えてくれたので
上の子は性的なものに対して比較的「科学のこころ」を持って接しているようだ。
下の子の場合は、、、学校でやってくれてない上に「エイズアメリカで開発された!」なんて
このあいだトンデモ方面にはしりかけてたし、、(涙)
性教育なんて、子供には早すぎます!イヤらしいっ!!キーッ」な人は子供を産んでおいてなんだよ、と思うくらい
「おきれい」ぶるんでうっかりしたことを言うと全く手を焼く、「あのお母さんの子供だからどうのこうの」と言いふらされかねない、
うちの子は女の子だし、そんな言われ方が回り回ってどんな不愉快なことで子供に返ってくるか考えると、
学校に「ちゃんと性教育はしてください」はいいづらい現状。本当に「必要」なことなのになあ、、、
「学校で教わる」ってことに意味があるのに、それを「イヤらしい」方面に曲解して、子供が「科学」を知る機会を奪っている、
何をきちんと教えておくべきか、憶えさせるべきか、まず親から考えないといけないと思う。
性教育に関しては地域性があるように思うので、運悪くきちんと教えられない地域だとわかれば
受験研究社 5年生の理科問題集、参考書にいかにも「お勉強」って感じで載ってるからそれを使って家でするのもいいかな。
Z会の小学生講座では子宮で子供が育つ、くらいのことしかなかったような、、
なんのかんの言って来週はもう中学卒業。真面目に明日から受験記を書こう。
松田良一さんの本はおもしろそうなんで、今度借りてくる、本田由紀さんの新しい本も出てるのを知らなかった、また、チェック。
私が本田由紀さんみたいなどちらかというと働くお母さん向けの本を読むのは、多分専業主婦向けに書かれてる教育論(?)に
精神論ばかりが強調されてどこか「とんでも」っぽい匂いを感じるからのように思うなあ、、
専業主婦では生きにくい世の中です。