よく考えましょうね、、、

働かなくてもいい、と言われてみたい、、との話を読んだけど、
これって「外で」働かなくていい、ってことだってわかってるのかな。
「家事」も「労働」なんで、それがわかってない人が多いな。
と言うよりも「専業主婦」を「制度批判」と称して「人格攻撃」する人を観察してわかったのは、
この手の「家事は誰でも出来る」的な考え方している人の「家事」は元々求める「クオリティー」が話にならないほど「低い」。
つか、そういう人には買えないし、必要ない、そんなレベルの高い「家事」。
「家事」って「サービス産業」かもね、「高品質」な「家事業」が必要な人は限られてるし。
世帯年収が同じでも、それが「二人がかり」か「一人だけ」かでやってる仕事の質も絶対的に違う。
求めるものも必然的に変わってくるのがわからない人って結構いる。
私は「家事なんて誰でも出来る」と言いがちな人が家の床の間の掛け軸をいつどのようにして掛け替えるのか、
それにあう「室礼」は何に乗っ取って変えるか、そこまで知ってるとは思えないもの。
本来、「専門」の「家事」業とは「家制度」と密接な関わりがあって、
その「家」自体が存在しない人にとってはただ「食べさせて、片付けて」の繰り返しでしかない。「育児」もそう。
家事と同じく「クオリティー」が求められる、そもそも「婚姻」って「家」の存続にかかわることだし。
働きながらその「クオリティー」を懸命に追い求め努力するから「仕事も結婚も出産もする!」の女性は決定的にえらい。
家事に手を抜いている!とキャリア女性が全然そんなことないのに反省するのは
求める「高さ」が「家事」を馬鹿にする人と全く違うからだ。
「家事」や「育児」の「高品質」を必ず求められますよ、「(外で)働かなくてもいい」と言われたら。
その覚悟はあるかな?その見えない「努力」を全く認められないまま、外からは「何もしてない」とレッテルを貼られるんですよ。
そういや、私が以前に知ってた女医さんが「専業主夫」を雇ってて、相手は「一応」「在宅のプログラマー」と書くと
馬鹿がたちまち「それ専業主夫じゃないじゃん(かっこ笑い)」とどこかのコメ欄で書いてて、
あーあ、わかってないよな、と思った。「在宅のプログラマー」って「言ってるだけ」だし。収入ゼロだったんだよね、ずっと。
妻の人が「在宅のプログラマー」と言ってあげた方が夫の精神的負担が少ないから気を遣ってた「だけ」、
ちゃんと家事や育児を専念してたって、それを馬鹿にする人が多いからな、特に男性に対しては。
でもすごい人だったなあ、シミのついた服を子供が着ているの、見たことがなかったもの。
お洗濯を「プロ」の領域にまで引き上げてた。家もすごく機能的に片付いてたし。
そういう「品質」は全然目に入らないんだよね、家事「専業」を馬鹿にする人は。
なんの協力もせずに手に入る「高品質」、私もお金持ちになれるんだったら雇いたいわぁ、、、「専業主夫」(ため息)
「高品質」の「家事業者」なんて生半可な年収ではとても雇えませんよ、「プロ」の仕事は高いんです。
それになんとか近づこうと努力するからある種の「働く女性」はえらいんであって、
また、「外」で働く「それなりの男性」に提供する「家事業」に「専念」する「主婦」だって、しんどいんです。
「家事専業」とは「家」という存在と大きくかかわります。
その「家」にまつわるあらゆる事柄に精通して努力し続けなければいけません。
「家格」にあったおつきあいもぬかりなくやり遂げるだけのお覚悟を持つ人は、外でだって働けます。
「働かなくてもいい」と言われてみたい人が実際、家に閉じこもったとき、何をし始めるのか、
やはり再び社会復帰を目指してあがくでしょうね、堂々巡りで一生終わりますよ?いいんですか?
かつての「フェミニズム」は「婚姻」で「嫁」となって「顔」をなくした女に「個人」の顔を取り戻すように努力したんじゃないですか?
「家事専業」になるのならあなたは自分の「顔」をなくして「家」の「嫁」の顔しか持たなくなるんですよ?
「家庭に入る」ってそういうことですよ?「フェミニズム」のおいしいところだけもらって、後はいらない、なんて駄目です、
「家事専業」になるのなら、「顔」をなくして「家」のために「産む機械」になることも受け入れなければいけません。
「家事専業」についてる「オプション」や、フェミニズムがかつて戦ったものがなんだったか、理解できてますか?
レヴィナスラカンについて語れても、こんな根本的なこともわからないのなら
「玉の輿婚」を目指して「エビちゃん風」(もう古いか)に装う安い女子大生の方がよほど立派です。
無駄な努力かもしれないけど、「玉の輿」を持っているような男性の欲しがる(だろうと思われる)ものを
提供しようとするのだもの、世間がある程度はわかっています。
「家事業」を馬鹿にする人間は自分の生活のレベルの低さに気がつかない「恥かき」です。
そういう人には確かに「専業」が提供する「プロ」の仕事は必要ないでしょうねえ、、、(ふふん)
まあ、世の中、知らないですむのならそれでいい「世界」ってのはあるわけで。
「働く」ってそんなにつらいことなんです。でも、「外で」が「まし」か、「家で」が「まし」か、「よーく考えてみよう」、、、
注;私は今まで一度も「専業主婦「優遇」(??)制度」を死守せよ!なんて書いたことはないんで
  その手のくだらないつっこみはお断りします。
  現実の「専業主婦」世帯とはほとんどが高いとは言えない世帯年収でやっています。
  今回はよくやり玉に挙がる年収800万円以上世帯をモデルに書いてみました。
  ちなみに年収800万円以上になると所得税率もぐっと高くなります。