今は講演会のシーズンでPTA関連で「子供の安全」だとか「食育」だとか時々顔を出すけど、
いつ行っても同じメンツばっかり、「あなたのところはもう十分でしょう?」って言うような、
いっそ、「育児の手のぬき方」の講習会でもした方がいいんじゃないか、みたいな人ばっかり来てる。
フルタイムで仕事をしている上に介護まで抱えているようなママが貴重な時間給をとってきてたりして、
こんなところ来るより休みなよ、とみんなが思わずつっこんでしまったり、
「体あっての仕事、育児、介護だよ」と、でも本当にいいお母さんだから(PTA役員まで引き受けてる)
「やっぱり聞いておいた方がためになると思って」と、
ああ、なんて努力家、子供なんて少々放っておいたって育つ、私を見よ!なんて言うと絶望するかもしれないんで
言わないけど、あなたを母親に持つ子供が悪くなるはずないじゃん、もうすでに遺伝子からして違うよと、
手を握って(あぶない、、)それなりにそれなりの講演を一緒に聞く。
もちろんとんでもないような講演会ではなく、なるほど、気がつかなかったな、とためになることを
講演者の方々は教えてくれる、そしてそれをふむふむと聞いたり、半分寝たりして、
私たちいつものメンバーは帰っていくわけで、なんか無駄に知識だけ増やしてるよな、と空しくなることがある。
「おまえが聞けよ、心から」みたいなヤツが来るはずもなく、
真面目な母親達が「そうか、そうか」と聞いて、多分その子供達はより理想的な形で知識を受け取る。
世の中の人が思うほどとんでもな母親は少なくて、うまが合う、あわないはあってもほとんどの母親はまともだ。
自分なりに話を消化する程度の理性もある。
それでも世間は「食育の講演会に行くような馬鹿母親」的な見方をする人もいるし、
「PTA活動してるヒマな専業主婦」みたいな、何が気に入らなくて他人にそうも居丈高に出来るんですかね、
「食育」の講演会を行きもしないで馬鹿にするヤツは全然駄目ですよ、行ってから馬鹿にしましょう。(違うか)
要は「地産地消」でコメを食え、とかそういう話で、まあ郷土料理のレシピとか、へぇ、こんな食べ方があるんだ、と
何かには役に立ちますよ、「あれ、この(演者の)おっさん、うすらはげ」とか。(全然違う)
冗談はさておき、こまめにパートに出かけ、子供の塾や部活の送り迎えし、ついでに介護のばあちゃんの送り迎えもし、
その上で学校活動をする人が講演会に多く来るんだから出来たら講演会では
「がんばらない」とか「手抜き家事の勧め」とか「思いつめない介護」とかそういうのをやって欲しいなあ、
あるいはもうちょっと「娯楽」系。「音楽」とか「おばさん向けメイク教室」とか。
講演会は「勉強」系が多くて、来る人にとっては「常識」のように基本的なことはもう知ってる、
身を乗り出して聞くべき「応用編」はちょっぴりで、誰をターゲットに考えているのやら。
本当に「絶対に聞け!」なんて人は、子供のためにも自分のためにもなるような講演会には来ない。
これをどうするべきなのか、これからのPTAの課題はそれにつきると思うなあ。
「がんばらない」なんて言葉を、私は一時期すごいな、と思ってたけど、
そういう言葉を振り回しがちなのって「おまえはがんばれ、死ぬまでやれ」みたいな
生まれながらの脱力系のようなんで、やめた。「ほどほどにはがんばる」にした。
150年近く前のディケンズの小説の中でも
「俺たちはがんばりすぎないようにしよう、と言いあう連中はほとんどが今まで一度もがんばったことのない奴ら」
とあったような、はて、私はどちらでしょう、と迷う日々。まあまあ、がんばる。
大連立?もうね、安陪ちゃんがやめてから私、驚くことなんてほとんどありません、はっはっはっ、、、