「男の幸せ」「女の幸せ」?

昨日、「女の理想の幸せ」を書いてみて、紋切り型だなあとつくづく思った。「相思相愛の素敵な旦那様に
二人の愛の結晶である可愛い子供、夢のマイホームでガーデニングをして、お仕事も順調」
「よき妻、よき母、よき職業人」、なんだかよく芸をする犬みたいだ。これって男の理想もそうなんだろうか、
「よき夫、よき父、よき職業人」これをウリにしてる天下無敵の男性ブログってどこかにあったっけ、
探してみるか。私が今まで見た限り、男性のブログでは何をウリにするものが多いかというと主に「趣味」、
「知識」をメンコ扱いにしてるとこが人気なように思うが、その「知識」がメンコにしかならなかったというのは
誠にお気の毒と言うべきで、ふと目にするとたまねぎをきった時のようについ涙してしまう、
トリビアの「素晴らしき無駄知識」のキャッチコピーが浮かぶなあ、、
それはともかく、「女の幸せ」って言葉はよく聞くけど「男の幸せ」ってあんまり聞かない。
「○○こそが女の幸せ」って決めつけられたようなタイトルがよくあって、例えば「結婚」や「出産」
「育児」「仕事」「マイホーム建設」が当てはめられるけどこれを「男」にかえてみて、
そういう雑誌のコピーってあるのかな、うーん、思いつかん。「ブリオ」あたりがしてそうな気もするけど、
あの雑誌はいつもホンマに男が読んでるかどうか怪しい雑誌で、実はユニセックスな雑誌といえるのかもしれない。
「ヴェリィ」奥様の旦那様向けなんだって、女性が買ってるのを見たことはあるけど男性が買ってるところを
一度も見たことのない不思議な雑誌だ。なんにしても「結婚こそが男の幸せ」なんて書かれてると
違和感あるよなあ、或いは「育児こそが男の幸せ」「マイホーム建設こそが男の幸せ」、、
それが悪いってワケじゃないけど、おい、ちょっと待て、と言いたくなる気がする。
「仕事こそが男の幸せ」これはわりとすんなり入って来る感じ、なんかあるかも、と思ったり。
男性誌でありそうなタイトルとして「趣味こそが男の幸せ」ってのはどうだろう、
て、言うか、男性誌の場合「幸せ」なんてゆるい言葉は使わんな、「至福」とか「余裕」とか
ひらがなの入らない熟語になりがちなような、それはやはりひらがなが女言葉で漢字が男言葉のように
認識されていた名残りなのかね、ううむ。
「結婚」や「出産」や「マイホーム建設」って多分普遍的な人生のイベントで、両性にとって
それぞれもたらされる幸福感とは同じものではないかと私は思うので、でも何故女だけが
それを強調するものと思われて、男があまりそれに感心がないようなのかを考えると、やはり、
女の立場が社会的に見てまだまだよくなってない証拠だと思う。男にとって「結婚、子作り、マイホーム」が
当たり前だった時期が長くて、強調する必要はなかったんだろうが、最近になって、結婚が出来ない、
という男性が増えてあれこれ取りざたされるようになった、とはどこかの社会学者か誰かが書いてたな、
そういや、パート業務の不公平も男性がこの職種に参入し始めてようやく脚光を浴びた、と新聞にあったっけ、
やれやれ、やっぱり世の中そういうつくりになってるんだ、なんかうんざりしてしまった。
「当たり前」のことを強調するのが「女の幸せ」か?「男の幸せ」って、なんだろうな。