「上等な私立」VS「下等な世間」?(その3)

さて、昨日は私の母校に通う一部の子供達の家庭を書きました。学歴なんてけちくさい事を言わない、
でもまともなご家庭の方も私の母校にはいるとわかっていただけたでしょうか。
さて、ここで私が不思議なのは「上等な私立」「下等な世間」と言う概念です。
お金持ちが必ずしも私立を選ぶわけではないと、それは私の住む片田舎に限定された事だと言われれば
その通りかもしれません。でも、少なくとも私の地元の中学に関する限り「上等な私立=お金持ち」
「下等な世間=公立校=ビンボー人」ではありません。
先日さわやかなほどみもふたもない、男版「ヴェリィ」とも目すべき「プレジデント」が
「金持ち家族、貧乏家族」、「上流、下流、あなたはどっちだ」なんて広告を朝日新聞に出していて
「低学歴夫婦は生活危機へ」という楽しげなタイトルがありました。あら、日本政府の少子化問題への挑戦のような
タイトルもありますね、「専業主婦&子だくさんの生計不安は倍増」ですって、これじゃあ、
子供を産む人なんかいなくなりますね、政府関係者の方、こういうのをもっと取り締まってはいかがでしょうか、
国歌をうたわせたり愛国心を押し付けるより効果的じゃないでしょうかね、一般民衆には。
おや「上流の道を約束する5大スキル」なんて便利なもんがあります、「上流の道」は読むだけで
お手軽に歩めるもののようです、なら学歴なんぞそれほど必要ではないかもしれません。
広告だけで突っ込みどころ満載なのは「ヴェリィ」に限った事ではありません。
でもこの雑誌で以前感心したのは立ち読みでうろ覚えですが別冊の「プレジデントファミリー」に
「年収800万の家庭が子供二人を私立に入れる事は祖父母のサポートでもない限り無理」
とはっきり書いてあった事です。
私はそんな常識もないような方々がこの雑誌を買われるのかと妙に納得してしまいました。
書いてある事は稀に正しい事もあるようです。だからそこそこ発行部数があるんでしょう。
確かにあまりにイケイケどんどんでは訴えられるかもしれませんものね、「常識」のない方から。
年収なんてあてになる指標ではありません、物凄いベンツでお迎えに来るくせに保育料は最低ラインの自営業の方を
最高額の保育料を払いながら自転車で迎えに来る公務員の友達が嘆いていたものです。
「ヴェリィ」にしても資産家の御両親のサポートがない年収たった800万から1000万の
ご家庭がまねしていい世界ではないと言う事を御存じの方だけが読むべき雑誌なのです。
ベンツに乗って海外旅行に年3回行ってブランド服を買い漁る、なんて年収1000万程度(自営業は別)では
足りません。そして子供も幼稚園からずっと私立なんて、そこそこのご家庭に子供の数が減るわけです。
なんか勘違いがありませんか?私が雑誌「ヴェリィ」から感じるビンボ臭さ、わかってもらえますか?
あの世界は完全なる「ナンチャって」なんですよ、本当に「JJ」な女子大生がほとんどいないようなもんです。
楽しい「妄想爆裂」雑誌です。本気にとっちゃいけません。もちろん出てる人全てが「なんちゃって」じゃ
ありませんけどね。(でも中には怪しそうな方も、、)
あらすみません、「上等な私立」VS「下等な世間」ネタからずれましたね、でもこんな「妄想」が醸造される根源を
私はこれら雑誌からではないかと思っておりますので、つい、、、
長くなったんで今日はこれで。明日でおしまいにします。最近はどこの雑誌も「上流」「上等」「上質」ばかりです。
(なんでか健康雑誌でさえこのあいだ「お金持ちになれる」なんて事書いてありました、ゆほびか、だったかな?)
確かに「総中流」のあとは「上流」しかありませんけど。
「一億総上流志向」にあきてる人、私以外に誰かいませんかね。