朝日新聞書評欄、「哲学的落語家!」を読まなきゃ!

今日は「チャーリーとチョコレート工場」を家族で見に行ってきたのでブログはお休み、と思ってたけど
敬愛する野口武彦先生がわたくしの生涯最愛のアイドル「桂枝雀」師匠を取り上げた御本を書評欄にあげてらしたので
緊急に特番!(何を言うやら)それくらい嬉しいのだよ、このカップリングは。ああー、野口先生、愛しております、
お休みせずに毎週朝日に書評をお出し下さいませ、宮崎哲弥なんぞ踏んで下さい、
(なんなんだ?あのわかりにくい文章は)あいつが何読もうがちっとも興味はありませんし
鼻くそほじって新聞につけてやりたくなるくらい訳わかんないこと毎回書いてるんで目障りで堪りません、
辛酸なめこさんの方が数万倍ましな事書くので大好きですが、
もちろん野口武彦先生と御一緒に並べて書く事は出来ませんです、ハイ。
枝雀師匠、亡くなられた時泣きました、直接知ってる人でもないのに泣いたのはあれっきり、
おそらく生涯二度とはないでしょう、師匠の命をかけた噺、最近になってようやく平静にきけるようになりました。
それまではあまりにも裏切られた気がして声やら姿やらを見るのが苦痛でならなかったのです、
師匠を死にまで追い詰めたのは結局もっともっと笑いを!と求め続けた私ら観客が悪かったんじゃあないのか、と。
でもそんなふうに客に遠慮をさせては噺家としては失格です。その事はきっと師匠がもっともよくわかっていたんだと
今は思います。いつでも必死で笑いというものに向かい続けてたんだと感じます。
そして師匠を追悼するのはやっぱり再びCDので師匠の声を聞いて笑う事ではないか、
とやっと最近思えるようになりました。今でも師匠の噺が好きです、そして声も好きです、
なんといい声をしてたんだろうと聞き惚れる事が時々あります。
今回野口先生が書評にあげてらした「代書屋」「三十石」「貧乏神」「高津の富」「茶漬けえんま」全部持ってます。
「つーるっ!」も持ってます、枝雀師匠の「つー」の声は実に良いんです、なんか琴線に触れるって感じです。
先生は生っ粋の東京人らしく上方の文化をどこか斜に構えて観ているようなところがありますので
枝雀師匠の噺を「アクが強い」とおっしゃりますが私のようなものには枝雀師匠の噺はむしろさらりとした
軽口のモノではないかと、でも確かに伊武雅刀がライナーノートに枝雀師匠の噺のアクの強さにはじめは
反感をおぼえたとあったように思います。私などにとっては東京の噺家はなんかかっこばっかりつけて
内輪ウケのお笑いばかり見せびらかしているようでちっとも面白いと思った事はありません。
笑いは身体をはってとるもんやーッ!って上方人は骨の髄から思って育っております。
江戸の笑いはぬるいです、おもろないです。だから命がけだった枝雀師匠をこよなく愛するのです。
その心、どこまで先生にわかっていただけているか私には判断出来ませんが
取りあえず、枝雀師匠を取り上げて下さった事に感謝と敬愛の念をブログのへき地に記しておこうと思います。
朝日の書評欄はなかなか良いわ!おすすめしまーす!
あ、「チャーリーとチョコレート工場」、面白かったです、やっぱり映画はおたくにつくらせなきゃね。