教育、「ロンッ」!

愛媛の中高一貫校で扶桑社の「書籍」が採択された。愛媛は確か愛光があったはずだよな、
どうも私立の進学校を持つ地区の新設の公立中高一貫校がねらい撃ちにあってる気がする。
「まともな教育受けさせたければ私立へ」キャンペーンか。わかりやすいなあ。
土地の文化レベルというのは公立に進学校があるかどうかでわかるといった人がいた。
「私立が強いところは間違いなくそこに住む人間のレベルは低い」そうだ。あの貧乏県、高知がそうだもんな、
あんなにへき地だというのに中学受験が滅茶苦茶過熱してる。小学生が塾で毎日11時まで勉強する、
お前一体どこの大学行くつもりなんじゃあ、といつもいいそうになった。
東京で一応名門私立といわれる中学に受かった身内の子供、もっとも佳境の時期でさえ8時ぐらいには塾からかえってた。
あのよくシーズンになるとやってる中学受験のため大みそかにははちまき巻いてどうのこうのって
「一体どこの弱小塾?」とその子供が笑う。「あれ、変だよ、あんな事やって受かるはずないじゃない」って、
へえ、東京はみんなああやってんのかと思ってたなあ。身内の子供の塾の先生の話を聞いたところ、
「そういう無理な事させて学力なんかのびません」と極めて妥当な事をいった。やっぱりどこの世界でも基本は常識だ。
そして高知の私立の進学率は小学生時代に燃え尽きてしまったのかい?と聞きたくなるくらい、悲惨だ。
高知学芸校、土佐塾校、どうにもぱっとしない。土佐校も一時期よりは大分落ちたと卒業生がいう。
大体土佐塾校なんて土佐塾っていう中学受験のための塾が作った学校だよ、おまけに東京でも入試を行うと聞いて
腰が抜けた。他の本命の学校より早い時期に行われるので実力テスト代わりにみんな受けるそうだ。
身内が「会場の借り賃なんて安いから受験料だけでもいい実入りになると思うわ」といってた。フーム、商売上手だ、
こういうとこ、なかなかやるなって褒めてやる。下らん「書籍」で話題うって一挙両得の金儲け企むのよりは
ずっと真っ当な商売のやり方だ。高知県人はなかなか面白い。洒落にならンくらいの貧乏もみたけどな、
西原さんの漫画にある世界ってあれ、嘘とちゃう、ほんまの話。シーズンになると必ず銀行強盗あるし、
毎年近所の郵便局や信用金庫に強盗が入ったって聞くたんび「ああ年末やわあ」って思った。
被害額もそう多くないから銀行も持ち回りでボランティア感覚で強盗受け入れてんのとちゃうって感じ。
「私立が強い云々」の話にまた戻るがそこに住む人間のレベルが低いっていうよりは私は「貧富の差が激しい土地だ」
って思う。高知には結構大きな企業人が出てて、例えば「セガ」とか「公文」とか、だから意外なところに
「へえっ」ていうような大きな家、というか別荘があったりする。
でもその反面、日本人には珍しい本物の幻覚を見るアル中なんかが出現したりして、笑えない。
東京は住んだ事がないからはっきりと知らないが中間層が薄くなってるんじゃないかと身内の話を聞いてると思う。
今住んでる地元は幸か不幸かみんな貧乏なんでまだ公立がかろうじて強い。
でも正直なところ、この先一体どうなるのか、まだわからない。やはり私立を子供に選ばせるのが正しいのか、
迷うところだ。小泉君の郵政改革が正しいのかどうかさっぱりわからないように。
ただ、「公務員を減らす」「民間にできる事は民間に」っていうことで教師の数を減らして義務教育も私立へ、
ってことになりかねない気がするから自民党に入れないな。大体小泉君、自分は「織田信長」を気取ってるらしいが
そのへんの感覚がゲーム好きの中学生と変わらん。早く「明智光秀」に引導わたしてもらってくれ。
衆院選は学校の同窓生に入れる事にしてるけど政党名を今回考えちゃうんだよなあ、「マニフェスト」も読んだけど、
「はあーーー」ってかんじ。
高い税金払って子供にまともな教科書も選ばせてくれない公立学校行かさなきゃならんなんてどういうこった。
西原さんに脱税の方法でも教わりたい気分。