今日から9月。

ふと思い立って8月は一日も欠かさず日記をつけることにして、達成。

長く書いてきて毎日書いているように思っていたが、

1ヶ月、1日も欠かさずに書いた月は実は今回以外一度もなかった。

なかなか難しいもんだ。

数日上京したので昨日までは予定投稿にしていた。

アテクシが何故か新宿ダンジョンをさ迷い歩いていたころ、

ちゃんと投稿してくれるのだから、このサービスは、えらい。

というわけで(?)明日は上京記録。

久々の東京だったか、最近よる年波で福岡だか東京だかがごっちゃになる。

そのうち福岡に行く機会はなくなるだろうから、

記憶障害はマシになるか、と言ってどこに行くかわからないお嬢が一人。

研修で全国(?)放浪してその後どこに配属されるか、

その間、住民票ってどこに移しておくべきなのか、悩む。

実家である我が家で預かっておくか、下宿は引き払うしな。

おばはん、ボケてる暇はないぜ。

出来れば実家に近い希望地に赴任できれば良いなあ、と願うのでした。おわり。

読書記録・美女と竹林 森見登美彦

少し前に英国の庭で日本の竹が増殖して困る、とネットニュースにあって、

いよいよ「森見バンブーカンパニー」の到来かっ!と小躍りした私、、

ではないけれど、森見先生が大好きな「竹林」が時代に乗った!なんて、

要するに「美女と竹林」と言うみょうちきりんなエッセイのような小説のような、

素敵なお話を読んだということ。

やはり森見先生は大変面白い。

森見先生は昔、朝日新聞にて「聖なる怠け者の冒険」なる小説を書かれ、

私が生涯、おそらく最初で最後の毎日読み通した連載であるだろう、

これは家族でいつも楽しみに読んでいた。挿絵も実に可愛かった。

上の娘がその後何冊も森見先生の本を読み、何故かそこから恩田陸に行き着く

不可思議な読書航路をたどったけれど、

私は娘に勧められた有名な「夜は短し歩けよ乙女」が図書館で借りられていたので

何か別の短編集を借りて、それがまた非常に暗くて暗くて、

いい加減うんざりしたのでしばらく遠ざかっていたものの、

ふと、先日「何故、美女と竹林?」と思ったので借りて読んでみた。

いやはや、森見先生の壮大な竹林に対する情熱と野望には感動する。

そしてちゃっかり「美女」である本田まなみさんにもお会いする、

なかなかの策士、さすが京大生、右往左往するフリをして望みは叶える。

話を戻してこの小説のようなエッセイのような作品は2008年に出版されて

連載は2007年ごろなので今から12年ほど前のお話。

森見先生はまだ小説家専業と言うわけではなく、お仕事もされ、

執着する「竹林」伐採に手を伸ばし、いずれ世界に広がる「手乗り竹林」開発の

「森見バンブーカンパニー」、略して「MBC」のCEOになろうと

着々とがんばるお話で、そういえば本の中では現在とっくに「MBC」のCEOに

なってセグウェイでその辺を動かれているはずで、しかも竹林伐採で鍛えた

素敵なマッスルボディーで美女にモテモテだったはずのような、

なんにしても英国の増殖して困る竹林のかわりに「手乗り竹林」の登場だ!

と私は考えたが、森見先生はたいそう謙虚なお方であるし、

現在、ムキムキとはいえないボディでも、それはそれは女子におモテになるので

MBCのCEOになる必要性は感じないのだろうなと思ったのでした。

森見先生の言葉は「軽妙洒脱」の意味をいつも私に思い出させる。

かつて私がこよなく愛した北杜夫のエッセイ文体を思わせて、愛しているのでした。

森見先生の新刊はマイダーリンに買ってもらうかな。

毎度、図書館で借りるのでは申し訳ない。終わり。

映画感想・「キャプテン・マーベル」

マイダーリンリクエスト映画2本目、

アメコミを原作とする「アベンジャーズ・シリーズ」の中の一つ。

先日見たばかりのトム・ホランド君主演の「スパイダーマン」シリーズが

このシリーズから脱退するようで、実に残念。

おそらくこの「キャプテン・マーベル」も続編が出て

アベンジャーズ・サーガ」が完成するはずだと言うのに、

大人の事情はサノスの「ゆび・ぱっちん」より恐ろしい。

それはともかく、「キャプテン・マーベル」もダイレクトに

「女の子、がんばれ!」映画であることは間違いない。

女性がまだ少なかったころに空軍での活躍を目指した主人公が

ある事件から記憶を書き換えられ、かつ無敵に生まれ変わる、

アメコミの定番のように思うが、

随所にある、女性への差別と戦ってきた主人公の意志が示されるシーンが

共感を呼ぶ、差別への反感がダイレクトに示されるのがかえって新鮮だ。

アメコミの女性モノといえば、同じくマイダーリンリクエストで

劇場で見た「ワンダーウーマン」を思い出したのだが、

時代背景が違うのはもちろんだが、

ワンダーウーマン」が男性目線で形作られた、

男性に都合の良い女性の典型であったのに比べると、

キャプテン・マーベル」は女性目線で出来ている気がする。

「ワンダー・ウーマン」も面白かったものの、ロマンティックに過ぎるのだよね。

キャプテン・マーベル」は本当に「出来る!」女の子がうざがられる、

努力することすら、阻止されようとする、そういう切なさが良く現されている。

マイダーリンは女性版「ゴーストバスターズ」とか、

この手の女性ががんばる映画が大好きなようでありがたいような、

最もがんばらないおばはんが配偶者である不満を暗に示されているのか、

いやいや、たぶん、この手の映画を見るのは

親元から遠く離れて奮闘する大変出来のよい二人の娘たちへの応援歌なんだろう。

感謝して付き合うことにしよう。不思議とフェミニズム系映画は出来が良い。

これもまたお勧め映画でアベンジャーズとは関係なく楽しめるので星5つ。

映画感想・「ドリーム!」

マイダーリンのリクエストで借りた2本の「女の子、がんばれ!」映画の1本目。

(もうひとつは「キャプテン・マーベル」)

「ドリーム!」は原題が「hidden figures」で、

たぶん直訳すれば「隠された数字(もしくは貌)」かと思われるのだが

どうも日本語訳するのは難しいようで、ありきたりのタイトルになっている。

元はもっと頓珍漢なタイトルだったようで、それは批判があって中止したようだ。

いつも思うのだが、日本の、この手の翻訳のセンスのなさはいったい何故か、

ネイティブに近い日本人も多くなったこのご時勢に

いまだ映画タイトルの馬鹿さ加減は伝統芸かと聞きたくなる。

と言うつっこみはさておいて、映画自体は大変すばらしい。

1960年代のアメリカですばらしい数学の才能を持ちながら

差別と偏見の中で懸命に努力した3人の黒人女性の物語で

ウィキによると大分史実とは違うそうだが、

少なくとも3人の輝かしい経歴は本当のようだ。

有色人種で女性での2重苦を背負いながらもたゆまない努力で

自身の地位を確立していく様は感動的だ。

また、白色人種であってもその能力だけで彼女たちを認めた男性も

おそらくは本当に少なからず存在しただろうことは敬意に値する。

我が家の場合、下の娘が子供時代から不思議と数学的才能を示して

今も女性の少ない分野にいるので様々な思いがけぬ苦労があったりして

それでもこつこつと、何度も人知れぬ涙をぬぐいながら努力しているのを

知っているので、この手の話には無条件で泣ける。

史実とは違うらしいが、主人公の一人が女性用トイレ、

それも「有色人種用」のトイレまで時間をかけて行かなければならない、

それになかなか男性上司は気がつかない、悪気はなくても気がつけない、

男性が多い場所に参加する女性は必ず抱かずにはいられない苛立ちとむなしさ、

それが「トイレにわざわざ遠征すること」でよく示されている。

これが、本当の少数派の現実であることをもっと知って欲しいと私はおもう。

何かと「女ばっかりがひいきされている!」と言われがちだが、

実際は、男性であれば気がつけないような部分で

大きなストレスをかけられていることが多い。

それでも何故、努力が出来るのか、

やはりそれが「必要とされている」からだろう。

大変良い映画なので星は5つ、お勧めです。

スコーン、マフィン、クランペット、、

と言う「粉モノ文化」が英国にはありましてな、、

昨日はBBCついでにうっかりツィッターまとめに言及して、反省。

私がいつも読んでいる英国在住者のツィッターが言及していたので、

その人のツィートがあるかと思ってブクマしたがなんと、ない。

トップの言及はともかくそのあとのほとんど無内容なツィートよりは

よほど面白い考察をされていたと思うが、それはまとめられてない。

なんとなく、クロテッドクリームの販促でも行われるんじゃないか、

最近は何でも「デジタルマーケティング」の時代だからな。

それはともかく、英国のスコーンが美味いか、と言う話で、

英国スコーン独特のざくざく感はおそらく小麦粉の精製に由来するもので

海外はどこでも日本のようにキメ細やかに精製しないからね。

そもそもお菓子のレシピによくある「粉をふるう」とは、

小麦粉に混ざっている小石だのなんだのを取り除くためである、の説もある。

日本のきっちり製造の粉には必要ないものかも。余談だが。

そして英国のスコーンは明らかに庶民がおなかを膨らませるためのもので

さくさくはともかくとして中がふわふわでは決してない。

まあ、若干水分が残ってるかもな、くらいのスカスカ感で、

あれ単体ではとても食べられるものではない。

そこに大体イチゴジャムとクロテッドクリームで栄養的にはまあ完成しているかな。

私が思うに、どうもスコーンとマフィンを勘違いしている人もいるんじゃないか、

これはアガサクリスティーのミスマープルもの「バートラムホテルにて」にも

「本物のマフィン?」と、アメリカ風のカップケーキではないマフィンが

アフタヌーンティーに出てくるかを英国人が尋ねるシーンもある。

英国のマフィンはたぶんスコーンよりは中がしっとり系かも。

そしてあまり知られていない「クランペット」

これはホットケーキのような、いや、ブリニに食感が近いかな?

クランペットは中がしっとりと言うか、もっちりと言うか、

外側をカリカリさせるので「外はさくさく、中はふわふわ」と言えなくもない。

つなぎにミルクを使うか、バターを作るときに出る上澄み液を使うか、

本格的にはおそらく発酵系の生地ではないかと思うが、

現在本場ではどうなっているか私は知らない。

それはともかく、このあたりの英国独特の粉もの文化がごちゃ混ぜになって

「ふわ、さく」だのと食感が語られている気がする。

ちなみにクランペットは生地を一晩寝かせる、焼いたそばから食べていく、

いわば「クレープ」みたいなモノで手間がかかる。

故に口に出来る人は限られる代物だと思われるのでした。

私の好きな英国人作家サキの作品の中で

日ごろおばさんに虐げられた男の子が逆襲に走って成功した暁、

ゆっくりと自分でクランペットを焼いて食べるシーンがある。

なかなか諧謔にみちた作品だ。

今、ウィキのクランペットを読んだら、私が思っているものとは大分違う。

クランペットはあの穴あきの中にバターや蜂蜜をかけて食べるので

パンではないような、しかし出来合いのクランペットもあるのだね。

ちなみに忘れていたが英国にはロースとビーフに付け合わされる

「ヨークシャープディング」なるものもあるが、

これは私は英国で何度か食べたがどれも同じではなかった。

どこも「なんとなくこれでヨークシャープディングって言うんじゃないかなー」

みたいな、確かに小麦粉が入ってちょっと膨らんでるかも、なものであった。

味は、あってなきが如し。肉汁をぬぐって食べる貧乏臭い食べ物でもある。

日本人としてはかなり雑な私が言うのは何だが、アングロサクソン人、雑。

日本人は繊細な日本人に合わせたアレンジ物がやはり美味しく食べられると思う。

おわり。

目くそ、鼻くそを笑ふ、、

はてなのホットエントリに英国BBCが日本の実習生制度を糾弾したニュースがあって、

ブクマは大絶賛で、愕然。

えぇえぇえぇ、技能実習生制度の糾弾はともかくとして、

たいていの近現代の世界的トラブルを振りまきまくってきた国の放送局だよ、

今でも東欧の移民とかこき使って現存するお貴族様とかを養っている国だよ、

そんな国の放送局に自国の恥を指摘されて喜ぶって、君ら、正気か?

ちゃんと世界史は勉強してきたか?

私が「お前だけには言われたくないね!」と反感しかわかないのは

ネトウヨだからなんですかね?10年位前には「ブサヨク」と呼ばれてましたけどね。

確かに日本の実習生制度はひどい。ちなみに自国民への扱いもひどい、

何とかしなければいけないのは確かだ。

それでも、私はやはり英国のBBCに指摘されて喜ぶ連中の頭の中身を疑う。

ここ200年以上、英国がどれほどド外道なことをしてきたか、

そのためにどれほどありとあらゆるトラブルが全世界に広がったか、

イスラエルパレスチナのこととか、インドとパキスタンのこととか、

そもそも今話題の香港での騒乱だって、元をただせば、

英国が信じがたいろくでなし振りを発揮した性だというのに、

そんな国の放送局が自国を棚に上げて糾弾するのに違和感を覚えないって、

君ら、頭の中、お花畑だろ、としか思えない。

悪いことは確かに悪い。これは確かなことだ。

でも、何で英国BBC?と、思わずにいられない私が間違っているのか?

またこの件に関連した誰だか知らないツィートに賞賛のブコメが嵐のようについて

しかもそのブコメは全て読む価値なしの知性ゼロのもの、

いや、みんなで民主主義的「やらせ」やって楽しいですか?と運営に聞きたくなる。

そのくせ、佐野のサービスエリア関連は爆速で消えているようだけど。

あとで読もうと思ってブクマせずにおいたらもうないよ、なんだ、そりゃ。

現在話題のビジホの朝ごはん関係も大方なんかのやらせなんだろうが、

まだこのBBCよりはマシに感じる。

目くそが鼻くそを笑うことは賞賛に値するか?

私はそうは思わない。お前ら、近現代史勉強しなおせ、

帰国子女入試制度にもほどがある、と何故か、思ったのでした。

BBCはミステリドラマだけ制作してたらよろしい。

と言って、作ってるのは下請けの制作会社だけどね。

そういうのも「やりがい搾取」で糾弾の対象じゃないかね、おわり。

朝ドラ雑感。

なつぞら」の設定が甘過ぎとのご批判をお見かけして、

あまりに美しすぎるカップルのお顔に騙されてつっこみを忘れていたわ。

前のドラマのときもそうだったが、

もう時代背景は「ファンタジー」でしかないよね、

私は昭和42年生まれで母親はフルタイム泊まりあり勤務だったので

完全ミルク育ちなんだけれども、それをとやかく言う人は多かったよう。

昭和30年代に森○砒素ミルク事件があったので、

粉ミルクのイメージはまだ悪かったのだよね。

それも全く出ないし、そもそもあんなにあっさりお役所が態度をかえるか?

ってのが不思議。急に親切になって保育園を紹介するしね。

ま、全部落ちてるけど。

私は広瀬すずちゃんと中山大志君の綺麗な顔を眺めるだけのドラマと

思っているんで腹は立たないが、

世の働くお母様方の神経を逆なでするのは必至。

命名の日に夫の両親、来てないし。職場に内祝いをしてないし。

細かな点で「はて?」と言うところはあるんだけれども、

たぶん私たちのような子供がほぼ独立して半分引退している夫婦には

ファンタジーが心地よいのよ、、特にマイダーリンには。

可愛い娘たちをよそに出してめったにあえないもんだから、

最近、マイダーリンが好んで見る映画やドラマは女性が活躍し、

報われる物語ばかり。

マイダーリンは、今、おしんとか、耐え忍ぶ系の若い女の子のドラマは

見られないのよね、娘が心配のあまり、悲鳴を上げる。

ご都合主義が心地よいとは年を取った証拠、

そして現実とファンタジーの境もあいまいになる。

そういう人向けなんじゃないかな、あのドラマは。

そんな私たち夫婦のお勧めドラマは同じくNHKの「これは経費で落ちません!」

かつて朝ドラヒロインだった多部未華子ちゃんが可愛い。

これもやや会社のあり方として甘い点が多いだろうが、

やはり主人公の可愛さで見せてしまう。

ドラマフリークの下のお嬢は「凪のお暇」がお勧めだそうです。

このドラマに出演中の唐田えりかさんにうちの娘はよく似ているのだけれど、

娘には「絶対そんなこと、よそでは言わないで」と言われるので

ネットでこっそり。本当に似てるんだけどね。

ところで私がいくらファンタジーと言い聞かせても見られないのが、

「体当たりの演技!」だのとある種の絶賛を浴びる、

綺麗な俳優さん女優さんが「底辺を演じてみましたー!」映画。

演じる俳優さんたちが悪いのではないのはわかっているけれど

この種の「底辺に理解を示す、俺、あたし、すごい!」の

製作者のナルシシズム垂れ流しの映画を何が悲しくて

貧しさがレジャーにならない私が見なきゃいけないんじゃ、

貧しさをファンタジー化して見られるって豊かに育った証拠だよな。

私は育ちが悪いから貧しさのリアルを知りすぎて、

その種の夢が見られないのが、ふと悲しい。おわり。