マイダーリンリクエスト映画2本目、
アメコミを原作とする「アベンジャーズ・シリーズ」の中の一つ。
先日見たばかりのトム・ホランド君主演の「スパイダーマン」シリーズが
このシリーズから脱退するようで、実に残念。
おそらくこの「キャプテン・マーベル」も続編が出て
「アベンジャーズ・サーガ」が完成するはずだと言うのに、
大人の事情はサノスの「ゆび・ぱっちん」より恐ろしい。
それはともかく、「キャプテン・マーベル」もダイレクトに
「女の子、がんばれ!」映画であることは間違いない。
女性がまだ少なかったころに空軍での活躍を目指した主人公が
ある事件から記憶を書き換えられ、かつ無敵に生まれ変わる、
アメコミの定番のように思うが、
随所にある、女性への差別と戦ってきた主人公の意志が示されるシーンが
共感を呼ぶ、差別への反感がダイレクトに示されるのがかえって新鮮だ。
アメコミの女性モノといえば、同じくマイダーリンリクエストで
劇場で見た「ワンダーウーマン」を思い出したのだが、
時代背景が違うのはもちろんだが、
「ワンダーウーマン」が男性目線で形作られた、
男性に都合の良い女性の典型であったのに比べると、
「キャプテン・マーベル」は女性目線で出来ている気がする。
「ワンダー・ウーマン」も面白かったものの、ロマンティックに過ぎるのだよね。
「キャプテン・マーベル」は本当に「出来る!」女の子がうざがられる、
努力することすら、阻止されようとする、そういう切なさが良く現されている。
マイダーリンは女性版「ゴーストバスターズ」とか、
この手の女性ががんばる映画が大好きなようでありがたいような、
最もがんばらないおばはんが配偶者である不満を暗に示されているのか、
いやいや、たぶん、この手の映画を見るのは
親元から遠く離れて奮闘する大変出来のよい二人の娘たちへの応援歌なんだろう。
感謝して付き合うことにしよう。不思議とフェミニズム系映画は出来が良い。
これもまたお勧め映画でアベンジャーズとは関係なく楽しめるので星5つ。