旅行雑記。

ほぼ20年ぶりくらいの海外旅行でパスポートを取ることから始まり、

今回、事務的能力の欠落したアテクシがすべての手配を担うという

恐るべき事態であったので行って帰るまでちゃんと出来ているのか!の

ハラハラばかりで楽しめるのかどうか、

何か不手際があれば環境が変わると性格も激変するマイダーリンの逆鱗に触れて

ものすごく不愉快な事態に陥るのではないかと恐れおののきながら

以前から一度は行ってみたかった台湾旅行をしたのでした。

そもそも上の娘がお友達と行くはずが行けなくなったので行かないか、と

声をかけてきたので、数年ぶりの娘連れ旅行、

仕事に疲弊している娘にアレンジをお願いするのはあまりにかわいそう、と

おばはんは自ら手配を名乗り出て四苦八苦しながらも

なんとかフリーツアー、オプショナル申し込み、そのほかをやったのでした。

と言って、台北メインでオプションはホテルまで送り迎えという至れり尽くせりで

何とかオーダーが通っていたようで、その達成感だけで

日ごろ緊張感のない生活をしているおばはんは、真っ白に燃え尽きたのでした。

まあ、無事行って帰ってこれてよかった。しかも結構楽しかった。

それもこれも娘が一緒に行ってくれたおかげで何かにつけフットワーク軽く

行ったこともない割に仕事で様々な手配をしているゆえに調べ方も堂に入って

しかもなぜか現地人と間違われてしょっちゅう道を聞かれたりする、

そこにいるだけで「私、仕事できます!信用できます!」オーラを醸しまくる

うちの娘はほんますごい。そしてマイダーリンもいるだけで「大人」扱いされる、

一番チンピラなアテクシはしおしおと二人の後をついていって

「老いては子に従え」をしみじみかみしめたのだった。

一生に一度は見てみたかった台湾の「故宮」、

それがあるところは壮大で盛大な「大人」の巣みたいなところで、

昔の迎賓館で今はホテル、壮大な軍事関連施設、のそばにあった「故宮」は

見た目はめちゃくちゃ壮麗な、ヘレンドの皿のシノワズリーの絵柄に出てくるような

素晴らしい庭園があり、のインパクト、大!なところであったが

中に入ると案外しょぼい(?)

かの世界一有名な「白菜」なんかはあっさりとしたケースにちょこんと置かれる、

日本だったらそのガラスケースのそばに近寄れないように縄を張った上で

警備員が4人くらい配されそうだがガラスケースの顔を近づけても無問題な、

故宮の中は義務教育下の公立学校生徒が連れていかれてしぶしぶ見せられる

面白くもなんともない展示物を入れたケースばかりが並んだ、

しかしその中身は何かあればその辺の100人くらい殺されても

文句は言えないレベルのものすごいお宝がテン、と置かれているのでした。

それだけでもすごい!と中華思想にひれ伏したおばはんであった。

一緒に入った娘は大きい方の中国の故宮も見てきたはずが

さほど記憶に残ってないらしく、「いいものは全部台湾にあるのかも」と

蒋介石、すごい!と感心したのでした。

故宮雑記、続ける(かも)。おわり。